人間は誰しも三因子を持って生まれる。経済的因子については、富豪を経験した人の子孫が富を継承し、富豪になる確率がはるかに高く強いことがわかる。
一時的に富を得る人は多い。しかし、なぜその大部分が築いた富を失い、再び苦しい老後を迎えるのか。
それは、各々の三因子の有機的な結合が、全体として人生をマイナスサイクルに導く霊的・肉体的・経済的な習慣を持ち、行動で実践するためだ。
したがって、誰でも自分の三因子を知り、プラスサイクルが持続するよう三因子習慣をうまく形成することが、富豪になるために最も重要である。
こうした臨床的根拠に基づき、夫婦を研究した結果、地球上に愛しあって結婚した夫婦は一組も存在しないことがわかった。
男性と女性の家系、そして自分と先祖から受け継がれる三因子の共通点が似た者同士が、霊的・肉体的・経済的因子で引きつけられ、結婚し家庭を築いている。
また、これは強い霊的吸引力を持ち、相手を引き寄せる力があるため、配偶者の80%以上が霊的・肉体的・経済的因子が似た人を引きつけることがわかる。周囲を振り返り、自分の先祖を調べてみてほしい。
さまざまな人々の経験を本などを通じて直接・間接的に学べば、自身を富豪へと導けるはずだ。富豪は誰でもなれる。
たとえ大富豪の確率は低くても、富に挑戦すれば、少なくとも中流以上の生活は十分に達成できるのが人生だ。
自分を知らなければ、人生の旅路で選択と集中の行動をどうすべきだったかを、後になってようやく知るのがほとんどだ。私はこうした点を多くの講演と相談を通じて指導することで、多くの人を富豪にした。富豪の定義は多様だが、多くのお金を所有していることを基準としたものだ。
読者は今日、自分を振り返り、自分が誰かを知るきっかけを作ってみてほしい。
「自分の最も強い競争力を見つけよ」。誰しも人生を生きる中で、遅かれ早かれこれを振り返る時が必ずくる。その時、自分を称賛するか、後悔するかは、結局自分をどれだけ正確に、そして早く知るかで決まる。富豪になるために次に必ず知るべきは、時代潮流を把握することだ。
最近の時代潮流を簡単に述べると、IT~ET~BT~FT~ST~RT~ATと流れてきた。IT:インターネット革命/ET:エネルギー革命/BT:バイオ革命/FT:金融革命/ST:宇宙航空革命/RT:ロボット革命/AT:AI人工知能革命だ。
こうした時代潮流の中で現代人は生きている。この分類は明確な分岐点や境界線を持つものではなく、これらの技術革命を通じて新たな契機が生まれ、それらが相互に融合・複合的に産業と個人に多様な利便性、安定的繁栄をもたらした。
問題は、こうした技術革命の中で新たな経済理論が台頭し、新興富豪が世界史に次々と現れたことだ。「富豪は三代続かず」という言葉は、準備や備えより、こうした時代潮流に取り残された経済行動や思考、経済主体となったことで没落の道に消えた無数の企業と富豪を指すのかもしれない。
前回のコラムでも触れたように、個人の成功には多様な要素があるが、その重要な一つが時代潮流を知り、必ず便乗し足がかりにできる者が結局富豪になったのだ。これが歴史であり、世界経済史であり、数多くの企業の興亡の記録となったのだ。
世界100大富豪の中には、富豪の先祖を持つ人もいるが、自力で時代をリードし作り出した結果で富豪になった人も多い。
●千周寧 世明投資戦略研究所代表。1963年韓国例川生まれ。大邱大学経済学科卒業。国立慶北大学MBA経営学修士。現代自動車全国販売王3連覇。四つの総合病院を経営。現在、三つの私募投資組合を保有。著書多数。 |