在日本大韓民国青年会中央本部(李将浩会長)は先月21日、東京都あきる野市内の会場で今年度の「第3回中央執行委員会」を開催。全国各地から11人の中央執行委員が集い、年度内の活動方針や各事業の進捗状況について活発な意見交換を行った。
一行は同市内の大行寺を訪問。境内に佇む「在日学徒義勇軍忠魂碑」の前で、6・25戦争の学徒動員で亡くなった在日同胞の若者たちを偲び、黙とうを捧げた。
李会長は、「私たちの自由な暮らしは、こうした歴史の上に成り立っている。今を生きる青年世代がその事実と真摯に向き合い、記憶をつないでいく責任がある」とし、若年層の在日同胞が歴史を継承する重要性を強調した。
大行寺の住職は、「関係者がいなくなりつつあり、忠魂碑の存在も忘れ去られるかもしれない。語り手がいるうちに、若者たちに語り継ぎ、未来の平和につなげてほしい」とし、その思いを参加者一人ひとりが胸に深く刻んだ。
青年会では、今後も歴史教育活動を通じ、在日同胞の記憶を次世代につなぐ取り組みを継続していく考えだ。(東京=郭佳人)
大行寺境内に佇む忠魂碑の前で(在日本大韓民国青年会中央本部提供) |