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最終更新日: 2025-07-01 12:02:35
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2025年07月01日 11:40
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戸板女子短大オープンキャンパス「韓国フェア」
エンタメ、美容⋯魅力を訴求

 2002年サッカー・ワールドカップ韓日大会開催以降、日本では韓流ドラマやKPOPアイドルが人気を集め、22年にはフランス製を抜いて韓国の化粧品が輸入トップになるなど、韓国文化や製品が急速に浸透している。とくに1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた「Z世代」を中心とした若者は、韓国のエンターテインメント・美容・食が日常の一部にさえなっている。そのような中、少子高齢化による志願者減に苦慮する教育産業にあって、韓国をキーワードにした短大の取り組みが注目を集めている。
東京都港区の戸板女子短期大学は、実技の「KPOPダンス」や韓国風メイクを学ぶ「Kビューティー」、韓流ドラマやKPOPアイドルで注目を浴びる「韓国エンターテインメントビジネス論」といった科目を正式カリキュラムとしている。従来の語学や異文化理解などの科目もあるが、他では例をみない取り組みが、多くの受験生を引き付けている。
同大は1902年に戸板裁縫学校として設立。終戦後に英文科を設置。現在は服飾芸術科と国際コミュニケーション学科の構成となっている。
同大では志願者向けに、年間47回のオープンキャンパスを開催している。各回とも「浴衣プレゼント」「ウエディングドレスショー」「女性アイドルスペシャルトークショー」などテーマを設定しているが、韓国を前面に押し出した「韓国フェア」は今年だけで5回の開催を予定している。好評のため、さらに増やす計画もある。
6月15日の「韓国フェア」は日曜日に開催された。午前9時半開場だが、早い人は30分前には来訪していたという。
午後2時ごろまで、校内各教室などで「スキンケア講座」「KPOPダンス体験」「韓国家庭料理キンパづくり」「韓国ビューティー研修体験談」など韓国づくしの内容となっている。ランチタイムには学内のカフェテリアで「ヤンニョムチキン定食」が無料で振る舞われ、至れり尽くせりだ。
教室の一つでは渋木祥子助教による「初心者も安心! KPOPダンス体験!」が開講され、10人以上が参加した。リピーターもいるようで、渋木助教は一人の受講生に「きょうも来てくれたんですね」と声を掛けていた。
韓日米女性5人組のKPOPアイドル、ル・セラフィムの「カムオーバー」を踊ることに。もともと関心が高い受講生が集まったためか、20分の短い受講時間にもかかわらず、終わる頃には全員が華麗に動きを合わせていた。
調理実習室では趙善玉料理研究院の趙善玉院長が、韓国家庭料理の海苔巻きであるキンパづくりを指導し、6人が受講した。
文部科学省によると、私立短大は1997年度の504校をピークに減少に転じ、2024年度には282校にまで減少した。少子化に伴う定員割れが深刻化していることが要因で、募集停止による経営撤退が続いている。
厳しい経営環境の中にあって戸板女子短大は、リクルート進学総研の24年度入試実態調査書によると、東京で最も多くの志願者を集めている。若い女性に人気の「韓国」をキーワードとした学びを前面に打ち出したことが、功を奏した形となった。
国内では他に、佐賀女子短大が韓国語文化コースを設置し、言語や韓国文化を学べる。埼玉女子短大でも韓国語コミュニケーションコースで、言語、文化などを学べるが、いずれも美容やエンタメ関連の科目は十分ではない。
戸板女子短大は、24年7月に韓国の名門・誠信女子大学と、交換留学と3年次編入制度についての提携を結んだ。誠信女子大は1936年創立で、文系、理系のほか、芸術系だけでなく、Kビューティーやファッションに特化した専攻学科も有する。最短4年で戸板女子短大と誠信女子大の両方を卒業することが可能だ。すでに今秋には2人が編入する予定となっている。
産学連携もさかんだ。辛ラーメンで有名な大手韓国食品メーカーの農心ジャパンとコラボレーションして、新製品をPRするマーケティング授業のほか、韓国化粧品を日本で輸入販売する高麗人参社と提携してのタイアップ講義などを実施。来年度は産学連携をさらに増やす計画だ。
6月15日の韓国フェアには高校生と保護者合わせて150人が訪れた。来場者アンケートからは「好きを追える楽しい大学だと思った」「興味があるKビューティーの話が聞けてよかった」「韓国がすごく好きで気になっていた学校だったが、思っていた以上にさまざまなものに取り組めることが分かり、さらに興味が湧いた」といった感想が寄せられていた。
同大は「韓国への交換留学から編入、学位取得までを体系的に組み込んだ数少ない短大」と他にない特徴をアピールしている。

 

2025-07-02 6面
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