先月28日、埼玉韓国教育院(崔守亨院長)は婦人会埼玉県地方本部(金順子会長)に所属する会員を対象にした韓国文化理解講座を開講、崔院長が江原特別自治道東部にある襄陽(ヤンヤン)郡の文化について講義を行った。約20人の婦人会会員が参加した。同講座は月2回のペースで開催されている。
崔院長によると、海に面した江原特別自治道は、海産物よりも豊かな山菜の方が食文化として有名で、キノコやナシ、餅などが地域の特産物として人気だという。
地域の特産物などの解説だけでなく、例えば襄陽では朝鮮王朝時代の韓屋(ハノク)を忠実に再現した家屋が多く残されているが、行政が費用を支援し居住を推奨する活動を行っている点や、高麗時代に戦争が苛烈で韓国語で木を意味する「ナム」の語がかつては陽性母音が連なる「ナモ」であったのが発声を短縮するため現在のかたちに変わったことなどの文化的な背景にまで触れた解説があった。
次回は11日、全羅南道務安郡を舞台にした講義を開講する予定。
婦人会埼玉会員向けに講演を行う崔守亨・埼玉韓国教育院院長 |