6・3大統領選挙が1週間後に迫った。左派寄りのリアルメーターで実施した最近の世論調査では、ソウルで従北・李在明33・4%、自由保守右派・金文洙47・2%の支持率で、金候補が13・8ポイント差で李候補を上回っている。ソウル地域の世論と口コミは全国世論のバロメーターだ。
また、釜山・蔚山・慶尚南道地域でも金候補の支持率が39・4%から53・6%に上昇。李候補は49・1%から34・9%に下落した。さらに、湖南地域でも金候補の支持率が20%台に上昇している。
ソウルと湖南地域は選挙の勝敗を決める最終決戦地だ。特に、湖南地域での金候補の支持率上昇は、全羅道出身の夫人の影響力が大きい。
◇
金候補の過去の行跡・美談は、SNSなどニューメディアの間で広がり、数百万回の再生数を超え波紋が広がっている。日常茶飯事の様に嘘をつく李在明の誤魔化しに国民が背を向けている証だ。有権者の世論が、自由保守右派の圧勝を予告している。
なお、共に民主党の地域委員長出身53人が電撃的に金候補支持を宣言した。金候補と李候補の対決は、「清廉潔白と不正腐敗の対決」「正義と不義の対決」「正々堂々と不正非理の対決」「正直さと誤魔化しの対決」「善と悪の対決」などと例えられている。
特に、金候補の京畿道知事時代、平澤のサムスン半導体や利川のSK半導体を誘致し、80万人の雇用を創出。光教新都市・板橋新都市を建設。GTX建設にあたり、1件の不正もなかった。反面、李候補は京畿道知事時代、新都市建設不正と各種不正非理事件によって5人の側近が調査中に自殺、疑問死している。
◇
朴槿恵元大統領が先日、金候補の支持を表明した。民主党の孫鶴圭元代表も金候補支持を宣言している。
李候補と決別した民主党の李洛淵元代表も電撃的に金候補支持宣言をした。現在まで羅卿瑗・安哲秀議員をはじめ、全光焄牧師、チョン・ハンギル講師、李仁済元議員をはじめとする元議員ら411人が金候補支持を宣言している。
さらに、全国キリスト教団体連合、全国仏教団体、陸・海・空軍救国戦友会、海兵隊戦友会連合など全国保守団体が支持宣言を続けている。
◇
また、米国の不正選挙国際監視団が25日、韓国入りした。監視団はトランプ大統領の側近で元国際刑事大使のモスタン氏、北韓・中国専門家のゴードン・チャン弁護士、ホワイトハウスNSCサイバーセキュリティ専門家などが事前投票・電子開票操作・ハッキング疑惑の証拠を土台に、不正選挙監視活動を行う。
昨年の米国大統領選挙で左傾化した世論調査やメディアは、民主党のハリス候補が当選すると事実歪曲を繰り返したが、結果は共和党のトランプ候補の圧勝だった。そのノウハウは、第一に、X(旧ツイッター)書き込みやフェイスブックへのコメントなど、SNS・ニューメディアに依拠しての世論拡散が立役者であった。第二に、大規模な弁護団と選挙監視団の徹底した選挙監視が奏功した。
6・3大統領選挙は、去年の米国大統領選挙とそっくりだ。支持者の書き込みと抜け目ない選挙監視が、選挙を左右することになるだろう。
高永喆(コ・ヨンチョル)
拓殖大学客員教授、韓国統一振興院専任教授、元国防省分析官。著書に『国家情報戦略』(佐藤優共著、講談社)、『金正恩が脱北する日』(扶桑社)など。 |