京都国際中学高等学校(白承桓校長)は先月26日、土曜特別授業の一環として耳塚見学のフィールドワークを実施した。
クイズ形式で、壬辰倭乱(申文禄・慶長の役)や朝鮮通信使接待役の雨森芳洲について学んだ。また、鴨川沿いの東九条にあった在日コリアン集住地の説明なども受けた。(大阪=韓登)
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一般社団法人「日韓伝統文化絆の会」(尹道心代表理事)は、韓国から来日した金文吉・釜山外国語大学名誉教授らと京都市東山区の耳塚を訪れ、会の顧問を務める韓日の有志8人で供養を行った。
金名誉教授は日本の大学や大学院で学び、日本史を専攻している。「耳塚が建てられて400年が過ぎてから、こうして両国の子孫が集まりお茶をささげられたことは意義深い」とし、尹代表理事に企画への感謝を伝えた。
日韓伝統文化絆の会の赤嶺忠顧問は、「今回参加したのは先祖の方々が犠牲になった人たち同士であり、互いに尊敬の念を持つことが大事であると感じた」とした。また、行事に参加した同会の柳村順顧問は、漢字を日本に伝えた百済の王仁博士の名を冠したイベントが今年40周年を迎えるため、準備に追われているという。
公明党所属の山名靖英・元衆議院議員は、「例年、耳塚で行われている追悼行事は韓国側だけの開催が多く、日本側の責任なしでは不公平という発想から、行事に参加させて頂いた」と話した。
尹代表理事によると当日、耳塚にささげたお茶は鬱陵島産の茶葉、お菓子は400年続く老舗の飴とのこと。今年で日韓伝統文化絆の会の活動は8年目を迎え、日本人も多く集まり韓国文化への学びを深めているという。
耳塚前での集合写真 |