「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに大阪市此花区夢洲で開催されている大阪・関西万博で13日、韓国ナショナルデーの各種行事が行われた。朝鮮通信使を再現したパレードや公式式典会場での舞踊など、祝祭ムードを盛り上げる催しが多くの来場客を楽しませた。
じっとしているだけでも汗ばむ初夏の陽気のなか、朝鮮王朝がかつて日本に派遣した朝鮮通信使に扮した行列が韓国パビリオン前を出発。力強い打楽器の演奏とともに、大屋根リングの下を公式式典会場まで約500メートルをパレードした。
公式式典は産業通商資源部が主催し、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が主管。会場には一般来場客のほか、各地から参加した在日本大韓民国民団・日韓親善協会・在日本韓国人総連合会の関係者、大阪府の吉村洋文知事、文化体育観光部の柳仁村長官、韓国経済人協会の柳津会長、韓日経済協会の金鈗会長、サムスン電子の李源鎮社長、現代自動車のソン・キム社長らが出席した。
日本側は大阪・関西万博政府代表の羽田浩二氏が「両国民の交流がさかんになり、お互いの文化が身近になった。交流の歩みが次世代につながるよう、日本政府として後押ししたい」とあいさつ。韓国側は産業通商資源部の安徳根長官が「万博が人類の持続的な未来に対するビジョンを示す、重要な転換点になることを願う。韓日両国が今後50年の未来社会をともに先導していく機会であり、出発点になることを望む」と述べた。
舞踊公演では、百済が1400年前、日本に文化を伝授した歴史を再解釈した舞踊と打楽器演奏が華やかに舞台を彩り、観衆を魅了した。
韓国ナショナルデー公式式典で披露された舞踊公演 |