SBJ銀行と韓国海外インフラ都市開発公司(KIND)、新韓金融グループなどが共同出資している「亘理BESS(大型蓄電池)事業」は11日、宮城県亘理町での蓄電設備導入の契約を締結し、初回融資が実施されたと発表した。
同事業はKINDにとって日本での初投資案件。宮城県亘理町での再生可能エネルギーの有効活用と電力供給の安定化を目的に、エネルギー貯蔵システム(ESS)の構築を推進するもの。太陽光や風力といった再生可能エネルギーの出力変動に対応し、需給バランスを整えるための蓄電設備を導入することで、日本国内の電力網の信頼性向上に貢献する。
同プロジェクトにはKINDのほか、新韓金融グループ、SBJ銀行、新韓銀行、新韓資産運用が主要金融機関として参画し、設計・調達・建設業務はLSエレクトリック日本法人とアストロエナジージャパンが共同で担う。同事業は総事業費49億円のうち25%の12億円をSBJ銀行が投資した。竣工は2027年を予定している。
SBJ銀行は再生可能エネルギー投資について、「今後も持続可能なインフラ事業へのファイナンス支援を通じて、日本国内と国際的な脱炭素社会の実現に貢献していく」とコメントしている。
(左から)新韓資産運用のイ・ホジュン専務、LSエレクトリック日本法人のパク・テグン日本法人長、SBJ銀行の權純博副社長、KINDのホ・テス監査役、新韓銀行のペ・ドゥファンプロジェクト金融部長、アストロエナジージャパンのチェ・ジェフン代表取締役 |