日韓文化交流基金は1日、同基金会議室で「日韓国交正常化60周年記念事業」として、西野純也・慶應義塾大学法学部教授・同大学東アジア研究所所長=写真=を講師に迎え、特別講演会「日韓国交正常化60周年と日韓交流」を開催した。講演会は対面とオンラインのハイブリッド開催で、会場30人、オンライン45人が参加した。
講演は(1)対等なパートナーシップの形成(2)国際社会・東アジア地域での協力(3)人的・文化交流の拡大を軸に行われた。
西野教授は「日韓国交正常化した60年前は両国の1年間の人の往来が1万人程度だったが、昨年は1200万人まで拡大した。この間、政治的にはさまざまな問題があり日韓関係が悪化したこともあったが、そういったなかでも民間交流は継続して行われてきた」とし「60年間で両国国民の意識は大きく変わった。韓国は経済も発展し、最新の世論調査結果では、17%が”韓国は日本より先進国”だと認識している」「日韓協力関係も2国間から国際社会で両国がどう協力していくかに変化した」と関係性の変化を指摘。講演に続き、質疑応答が行われ、活発な議論が展開された。
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