西欧の好戦勢力がゼレンスキーを煽り、起こした代理戦であるウクライナ戦争の戦況は、ロシア軍の圧倒的攻勢でウクライナの敗北は決定的だ。ウクライナは過去1年の間に産業基盤がほぼ破壊され、軍隊は精鋭主力は壊滅し、人口は40%も減少した。
1年間、ロシア側の戦況が不利であるとの偽のプロパガンダを繰り広げてきた欧米、特に米英のメディアは、自分たち(ウクライナ)の敗北を認められない。敗戦の恐怖に駆られた米英は、ウクライナに戦争の継続を督励している。米、英、独、仏などがウクライナに重戦車の提供を表明した。これも詐欺だ。雑多な種類の戦車が支援されれば、ウクライナの軍需・兵站に負担が加重するだけだ。
ゼレンスキーは、戦車と装甲車に加え、戦闘機とロシア本土を攻撃する長距離ミサイルも要求した。ロシアは、すでにNATOが主要な戦闘装備をウクライナに提供すれば、ロシアを攻撃するとみなすと宣言した。ゼレンスキーはNATOとロシア間の大戦争を煽っている。
西欧は今、彼らの威信を守ることにだけ関心がある。米英は、面子のため、核戦争への拡戦を辞さないような行動さえ見られる。国際秩序が衰退するのは避けられず、「先進諸国」の堕落と脱線が目に余る状況だ。歴史的に英国は、6・25戦争のとき、韓国軍の北進に反対し制限戦と休戦を強要した。その英国がなぜヨーロッパ戦争では休戦に反対するのか。
一体、「規範に基づく秩序」だの「西欧的価値」というものは何か。NATOはすでに反共軍事同盟ではない。NATOは、ワルシャワ条約機構が解体したとき、その歴史的使命を果たした。今は帝国化へと走るEU全体主義体制の名目上の守護者だ。今、米軍とEUは、軍隊までLGBTQを強調する。まさか、キャンセルカルチャーが、NATOが志向する価値か。ウクライナには「野党」も、「言論の自由」「学問の自由」「宗教の自由」などもなく、キャンセルカルチャーの狂風が吹いている。このウクライナのために世界大戦を甘受すべきか。
米国はEUが帝国に成長することを容認しない。ドイツなどのEU諸国は、米国の支配を容認するであろうか。ドイツの利益は米英と衝突する。国際秩序が混沌とするのは、米英の好戦勢力が招いた結果だ。
韓国をNATOに取り込むため、NATO事務総長のイェンス・ストルテンベルグが1月30日に訪韓した。彼は崔鍾賢学術院で特別講演を行い、講演を通して韓国にウクライナ戦争に軍事的支援を促した。ストルテンベルクは李鐘燮国防長官と朴振外交部長官に面会し、軍事支援を要請した。
ロイド・オースティン米国防長官も1月30日、韓米国防長官会談(31日)に出席するため訪韓した。彼は米国が核戦争時の空中指揮統制機として使用するE4B(ナイトウォッチ)に乗ってきた。韓国に対する核の傘の提供を強調するためこの空中指揮機で訪韓したが、ウクライナに武器提供を圧迫する目的もあるのは言うまでもない。欧州では、戦争を煽る国々が平和を語るのは可笑しい。
いずれにせよ、ウクライナを支援するかどうかは結局、各国の判断だ。ただ、韓国は支援してはならない。NATO会員国である強力な軍事国家のトルコも支援しないのに、西太平洋の韓国がなぜウクライナ戦争に介入せねばならないのか。李在明などの従北反逆勢力とも「協治」を主張、中共とも友好を叫ぶ韓国がロシアと敵対するか。
G7の首脳たちが出席しない世界経済フォーラム(ダボス会議)になぜ、韓国大統領が参加したか。
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