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2022年11月30日 11:33
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大韓民国韓国の建国史296
大韓民国赤化のための最大基地・日本

北韓は国家体系が基本的に兵営国家でかつ革命を目指す工作国家だ。国のすべての資源をテロと革命工作に動員し管理する。そのため自由社会では想像もできない、小説や映画のような工作ができるのだ。そして工作国家にとって最も都合の良い国が日本だった。
朝鮮労働党の唯一の海外支部、「敵区」の中に冷戦の戦線司令部、工作基地が確固として構築されていたからだ。つまり、大韓民国赤化のための間接侵略の最大基地が日本だった。それにも拘らず、日本当局は韓国との安保協力に極めて消極的で、金大中事件を契機に韓国との安保協力を拒否した。
平壌側は、日本を工作拠点とし、数多くの工作員を日本に潜入させた。特に、韓日国交正常化後、両国間の交流拡大を利用する準備を進めてきた。日本人の原敕晁を拉致、原に成りすましたことで有名な辛光洙が日本に潜入したのは1973年7月だ。韓国当局は85年、韓国内の工作網検閲のため、原敕晁のパスポートで入国した辛光洙を逮捕した。韓国当局の発表と裁判記録などで、辛の潜入過程が分かる。
辛光洙は日本に潜入して直ぐ、土台人を訪ねた。労働党在日支部の傘下団体である在日本朝鮮商工連合会の長野商工会理事長・鄭武鎮だ。彼は長野県屈指の資産家だった。日・北の野合による北送工作のとき、2人の息子を北に送った彼は、在北息子の近況を聞かせる辛光洙に協力を約束、辛光洙の定住と工作に必要な工作資金として4000万円を提供した。
もちろん、辛光洙の土台人は鄭武鎮だけでなかった。辛光洙の土台人の1人は、土台人として自分の経験をメディアの取材に応じ、本も出版した。ところで、辛光洙の土台人たちには共通点がある。ほぼ全員が北送工作で騙されて、生き地獄の北韓に血肉=(人質)がいることだ。彼らは、在北血肉の安全のため、平壌からの工作員に協力するしかなかった。
辛光洙はその後、確実な身分を獲得するため、平壌の指令に従い日本人に成りすます。辛は80年6月、日本人の中華料理人の原敕晁を北に拉致した。もちろん、この誘拐・拉致にも朝鮮労働党在日支部の活動家たちが協力した。一体どれほどの工作員が日本内で活動し、どれほど多くの労働党日本支部の秘密党員たちが協力したのかは、朝鮮労働党が解体された後に多くの事実が明らかになるだろう。日本社会の救命運動のおかげで後に大統領になった金大中が平壤側に辛光洙を送還したことで、日本人拉致犯罪に関する内幕を調査する道が決定的に阻まれてしまった。
金正日が党の工作部署に日本人の大量拉致を指令する状況と政治的背景については、すでに記述した。
いずれにせよ、韓・日間の情報交流、共有が断絶するや、北側の工作はさらに大胆になった。伝説的な女子工作員の李善実が日本に潜入したのは、金大中が拉致(73年8月)されてから、わずか5カ月後、つまり日本の官民の韓国に対する感情が最悪で、事実上、国交断絶のような敵対的雰囲気である74年1月だった。李善実は韓国内に巨大な地下党を構築した功労で、労働党政治局の候補委員となる大物スパイだ。
平壌側は諜報工作の原則である実存人物のデータを利用した。9万3000人にのぼる北送者とその数倍の日本内の潜在的土台人に関する膨大なデータは平壌側の宝物だった。このデータには当然、日本人も含まれる。よど号拉致犯で平壌に投降、また日本に潜入した柴田泰弘の場合を見ても分かる。
(つづく)

2022-12-01 3面
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