党大会で「人民の中心」を強調した金正恩がチャンマダン(私的市場)の完全閉鎖を命令した。金正恩は今年1月の党大会で「国営商業を発展させ、給養(食堂)、便宜奉仕(美容、サウナ、各種修理店、手工業など)の社会主義の性格を復旧するのが今の時期は非常に切実な問題であると想定した」と非社会主義との闘争を宣言した。個人の食糧取引を禁止、国家食糧販売所を作るという。
チャンマダンは、金正日が2002年「7・1経済管理改善措置」で公式化し、北韓経済はチャンマダンと中朝貿易で回ってきた。公式職場の給料は生活費の1%にも満たず、事実上全住民が商人で、北のGDPの50%を占めると言われる。
チャンマダン閉鎖は、住民間の情報の流入を遮断する意図も大きい。食料の取引だけでなく、個人の理髪店、美容院、家庭教師なども禁じられるという。
北韓住民の憤怒はすでに恐怖を超え、暴圧機関を恐れない。チャンマダン完全閉鎖は、住民の命綱を断つ措置だ。平壌で3日から第1回市郡党秘書大会が開催されたが、金正恩の今回の暴挙は、自殺行為となる。 |