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2020年03月25日 00:00
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【コラム】武漢コロナと東京五輪

 武漢コロナウイルスが猛威を振るい、東京オリンピック開催の可否にまで発展している。本質的には利益重視か人命尊重かの観点で云々されているようだが、そうしたさなか、安倍内閣の中心閣僚から「呪われたオリンピック」という発言が飛び出した。
記者からその発言の意図を問われた当の閣僚は、「周囲がそのような雰囲気だから」などと答えていたが、どこか得意然とした表情がテレビ画面に映し出されていた。まさにしてやったりと言った風だ。
当の閣僚は、漫画好きで知られている。「呪われた何々」は、漫画やドラマなどのミステリーの世界ではジョーカーのような言葉だ。
たとえば、呪われた館、呪われた砂漠の王、呪われた永久凍土、呪われた死霊館、呪われた町、呪われた地、呪われた道具、呪われた狩人、呪われた花嫁…等々、様々なタイトルや慣用句として活用されている。
ミステリーファンならずとも、「呪われた何々」は興味を持たざるを得ない言葉だ。「呪われたオリンピック」とは、どのようなオリンピックなのか、いやが上にも興味をそそられる。金メダル級の言葉といってもいいかもしれない。そうした影響か、この発言に対するバッシングはあまり見られないようだ。高見の見物といったところか。
武漢コロナウイルスは、ヒトの体ばかりではなく、心にまで感染するようだ。当の閣僚が他人事のように「周囲がそのような雰囲気だ」と答えたことは、武漢コロナウイルスに安倍内閣が感染したからだろうと思われる。
IOC(国際オリンピック委員会)や日本政府は、現時点では「予定どおりの開催」に固執しているのだが、「現実的ではない」とする人命尊重の国際世論が、延期・中止の圧力を強めている。当の閣僚はそうした圧力を「呪われた」と表現し、安倍内閣の苦境を表現したのかどうかは定かでないが、武漢コロナウイルスは、安倍内閣の心に蔓延していることは確かなようだ。(韓登)

2020-03-25 4面
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