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2019年01月23日 00:00
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大韓民国の建国史(138)革命主体の軍人たちと観念的インテリの葛藤

 この連載の前2回は、朴正煕大統領の逝去40周年を迎え、韓国社会が朴正煕時代を否定的に評価し、特に1987年の改憲以降の第6共和国、つまりソウルオリンピック以降の政権がとってきた政策と路線がどういう結果をもたらしてきたかを総括した。
今、再び5・16革命直後に戻って、朴正煕時代が韓国人と韓国社会をどう導いたかを、これまで引用してきた趙甲済記者の「朴正煕伝記」を通じて見てみよう。
最高会議の議長公報秘書官だった李洛善中領は、国家改造事業に対して冷笑的で傍観的な知識人たちを批判する役割を担った。彼が『最高會議報』に寄稿した「行動する知識人」という文は、軍人の立場から見た当時の韓国知識人論だ。この文には、軍人と文民知識人の差異がよく表れている。この差異は朴正煕時代を通じて葛藤要因としてずっと残る。観念的で偏狭な民族主義に捕らわれている左傾化された今日のいわゆる「民主化世代」の先輩たちに対する批判だ。その内容を紹介する。
<行動がなく、言葉だけの人間は庭の雑草に過ぎない。
救急剤として5・16、つまり「軍人による国民の革命」が来た。だが、(知識人たちは)マグルーダ将軍の国軍(革命軍)復帰命令とグリーン米代理大使の張勉政府支持の声明に対して、息を殺して静かにいた。外国人の明白な誤った判断に対しては、本当にこの道がわれわれの生きる道なら果敢に立ち向かうべきではないか。その後、インテリたちはまったく静かだ。行動がない。甚だしくは反応もない。まるでインテリは皆死んで消えたようだ。強風が吹き政局が無風状態で安定するや事あるごとに冷笑的な論旨と一貫し、軍の失策を同情するふりをしながら裏では蔑視と揶揄を混ぜて蒙昧な国民に理由なき反感を煽り、政権移譲時期の短縮のため圧力を加えるという形ばかりで逸走し、革命課題の遂行に対しては誠意が見られない。
李朝の党派の生理的な後裔という正統を忘れ、日帝の暴政に対する「民族的レジスタンス」の外郭運動としての否定的な態度の余韻が尚も払拭されず、最近はまた意義と沿革を没却した表面的なレジスタンス風潮に流されて血気ばかりの「理由なき反抗」を信条とし、現実の生活ではいつも非妥協的な態度をとる。相手に一理があっても、他の不正と一緒に否定してしまう。相手と共通する点をもって互いに妥協し、調整しようとするより、些細な相違点を拡大して排撃し反発する。
インテリが最も残念で不幸に思うのは「韓国で生まれた」そのことだという。つまり、変乱が多く貧困で、いつも仕事にとらわれ不自由で到底幸せになれず、希望がないということにあるようだ。「出生の不幸」の観念は、あらゆる苦情の解決のための究極の納得剤として日常生活の常備薬だ。>
李洛善は、知識人に比べて軍人たちが能力の面で決して劣らないと主張する。
<インテリが彼らの希薄な知識を誇示すれば、私たちの軍人は定見の思慮をもって答える。彼らの技術の技巧を前面に出したら、私たちは、勤勉な情熱をもって相殺を図る。脳組織の発達には、健全な心身をもって対峙させ、個人的有能による攻撃に対しては、団体的協同力の威力を盾とする。もし、インテリが長い行政経験で圧迫すれば、私たちは短い時間内に高度に訓練され組織化され熟練され、統一された機械的な行政力量をもって反発する。>   
(つづく)

2019-01-23 3面
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