金英哲労働党統一戦線部長が1月17~19日、ワシントンを訪問、トランプの大統領に金正恩の親書を渡した。同氏はマイクポンペイオ国務長官やスティーブンビーガン国務省対北政策特別代表にも会い、第2次米・北首脳会談の開催を議論したという。だが、双方の実際的な実務接触は、スウェーデンで行われるものと見られる。国内外の関心は2月末に予定された米・北首脳会談で、北を核保有国と認めるかどうかだ。
トランプ大統領は金英哲に会う直前、米国防総省で中国、ロシア、北韓、イランなどの脅威から米国を防御する、新しいミサイル防衛構想を発表した。宇宙空間にMDを展開するトランプ版のスターウォーズだ。
米ランド研究所は15日、北が中・短距離ミサイル650基を保有、2020年の核弾頭は最大100個と発表した。米朝野の雰囲気は、平壌を決定的に抑制する措置が必要とのことだ。
米国は文政権との葛藤をもはや隠さず、特に韓国当局が平壤支援のための予算は大幅に編成しつつ、在韓米軍の駐留費負担の増加に同意しないことで、在韓米軍(循環配置旅団)一部の削減が不可避との雰囲気だ。
この状況で文政権は、北の非核化問題で金正恩の意図を把握しながら、何ら有効な対策を講じなかった事実が明らかになった。さらに9・19軍事合意の後、国防白書に北を主敵と表現しなかった。北側は彼らの核ミサイル能力を増やしながら、韓国のF―35の導入を激しく非難する。それでも文政権は、北に対して沈黙している。
一方、文政権は日本とは緊張を高めている。特に「徴用工問題」で見せた日本企業の財産差し押さえ方針は、大統領自身が強硬対応を主導しているという。日本は、その態度に失望し強硬姿勢を堅持している。訪日中のジョン・リチャードソン米海軍参謀総長は18日、日韓の自制を促した。
主思派政権の国家の心臓部を乗っ取られた韓国民は限りなく不安だ。 |