ログイン 新規登録
最終更新日: 2018-07-19 07:05:48
Untitled Document
ホーム > 連載
2017年05月03日 00:00
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
脱北帰国者が語る 北の喜怒哀楽―政治犯収容所の解体(9)
一から十まで人海戦術 一般住民も軍人も

 線路を敷くにはまず、基礎に砂利を敷き、その上に土を盛り上げて土塁を築き、直径40センチほどの丸太でたたきながら固める。丸太には4本の棒がついており、2人1組になって両手で棒を握り、息を合わせてたたき固めるのだ。ちょうど4本足のタコを逆さにしたような道具なので、日本では「タコ」と呼ばれているらしい。とにかく、汗だくになるほどの重労働だった。
女性同盟の人たちはバケツなどの容器に砂利を入れて、それを頭に乗せて土塁の上に運んでくれた。学生や青年同盟(社会人)は担架で砂利や砂を運搬した。土塁の上に敷くのが、よく線路で目にする石だ。これは近所の採石場からトリの卵よりも少し大きめに砕いたものを持ってきていた。その上に杉でできた枕木を置く。枕木はシベリアから持ち込まれたもので、コールタールが塗られていた。
枕木を運ぶのは社会人の動員部隊だったが、枕木を規則正しく並べてレールを敷き、それをスパイクで打ちつけて固定したのは人民軍第7総局の工兵部隊だった。この部隊は全国の主要建設対象に投入される専門部隊である。
北朝鮮では、とにかく一から十までが人海戦術であった。無報酬の労働力がいくらでも手に入るから、どうにかなってしまうのである。
トンネル工事の方は、ほかの市や郡から来た部隊の担当だった。トンネルといっても、普通の鉄道用のトンネルを想像してはいけない。長さ120メートル(計画は400メートル)、幅4・5メートル、高さ5メートルで、防空壕のような頑丈さで造られた。
トンネルはいざというときに備え、国家元首をはじめとする要人たちの一時退避壕としても使える強度を誇っていた。戦争が起きて海上の敵艦から艦砲射撃を受けたとしても耐えられる強度になっているため、特別列車がそのまま岩盤とコンクリートに守られたトンネルに逃げ込めるということである。
またこのトンネルと線路は、最北端に軍需物資を届けるための軍用路線でもあった。東海岸から白頭山の下を通り、いずれは西海岸までつなげるという壮大な国家プロジェクトであるとも聞いた。金日成の死で鉄道のプロジェクトは中断となったが、道路はつながった。
私は北にいた時の体験談をいろいろな場所で話してきたが、政治犯収容所の解体や鉄道建設について公表するのは初めてだ。思い出すのも嫌な出来事だったからだ。
読者の中には私の話を疑う人もいるかもしれない。無理して信じ込もうとしてほしくもない。
ただ、もし近い将来に北朝鮮の現体制が崩壊し、日本や韓国の方々が何の規制もなく北朝鮮に行けるようになったら、今まで私が記してきた場所に行ってみてきてほしい。その場所にはここに書いてある風景や建物の痕跡があると確信をもって言える。同時に、私が当時植えたポプラやアカシヤの木が成長し、立派な森林資源になっていると信じている。(つづく)

2017-05-03 5面
뉴스스크랩하기
連載セクション一覧へ
「清算対象」となった韓国の司法府 
大韓民国の建国と憲法を否定する「大統領令」
文在寅政権の正体 建国節論難と国家解体
韓米演習中断 駐韓米軍の戦力弱化へ
文在寅政権への米国の警告
ブログ記事
「心」の問題
自由市場経済と社会主義経済の差(李炳泰KAIST教授)
どれほど切迫したら文在寅と金正恩が奇襲会合?
[李春根コラム] 金正恩のジレンマあるいは賭博?
文在寅大統領は共産主義者
自由統一
北韓・平壌近郊で核施設稼働か
北韓の交渉のカードとなった「米軍兵士...
集団脱北した従業員の送還を示唆か
金正恩体制でのCVIDは不可能
【韓国語版】미리 가본 4.27남...


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社概要 会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません