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2016年10月19日 21:43
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瞻星臺=編集余話

 外国との交流が盛んになるにつれて「民間外交」という言葉がより身近になった。外国人と接する機会が増えたので、今や多くの人が当事者としての経験を持っていることだろう▼そういえば最近こんなこともあった。大阪のある寿司店で、職人が外国人客に大量のわさび入りの寿司を提供していたという。客に聞くこともなく嫌がらせのような量のわさびを入れたのだとか。日本人や寿司職人の評価を貶めたかったのだろうか▼個人の行動が、その個人が属する集団のイメージを作ってしまうことはよくある。ステレオタイプで物事を見てはいけないのだが、県民性、国民性があるのもまた事実だ▼その国は「微笑みの国」と呼ばれる。実際に現地を見た人の話でも確かにそうらしい。その国民から笑顔が消えた。国王の崩御によって▼プミポン国王は、公の場で笑顔を見せることのなかった人と聞く。若くして国王の座につき、混乱期を卓越した指導力で乗り越えた。国民が笑顔でいられるのも、笑わぬ国王が心を砕いていたおかげだったのだろう▼タイ国民の悲嘆ぶりをみれば、どれだけ敬愛されていたかがうかがえる。現地視察などで国民と交わり、内戦の調停ではカリスマ性も発揮した。紙幣のほか、街中にある銅像も国王がモチーフだ▼たとえ話にするのもはばかられるが、どこぞの「最高指導者」とは正反対ではないか。一人の指導者の振る舞いが、国民全体の幸せや対外的なイメージを左右することなど、お構いなしらしい。

2016-10-19 1面
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