外国の風習をカネに結び付けることにおいて、日本人はなかなかの商才を発揮する。例えばバレンタイン。もともとは聖人の記念日だったが、日本ではある菓子メーカーが「女性が意中の男性にチョコレートを渡す日」として定着させた。その後、普段お世話になっている男性への「義理チョコ」が生まれ、女性同士で渡す「友チョコ」も市民権を得た▼こちらは古代ケルト人の風習といわれる。悪霊を追い払い、収穫に感謝する祭り。ご存知「ハロウィン」だ▼日本では近年急に盛り上がりを見せるようになったこの西洋の奇祭は、経済効果ではすでにバレンタインをしのぐという。ちなみに経済効果1位はクリスマスで、ハロウィンとバレンタイン、ホワイトデーが束になってもかなわない▼韓国でも事情は同じだ。ハロウィンのイベントが各地で開かれる今週末、一部の繁華街は喧騒に包まれるだろう。韓国でもハロウィンは恒例行事になっている▼思い思いに仮装し、流血をイメージさせるメークを施した若者の集団は、彼らの親世代にとっては眉をひそめる存在かもしれない。親世代がその光景を見慣れていないからだけではない。パーティー参加者のマナーの悪さが目立つ格好になっているからだ▼韓国も日本も、パーティーの後には大量のごみが残される。それも路上に。アルコールの空き瓶も目立つ▼ご丁寧にも双方の写真を並べ、互いのマナーの悪さを比較しようという人もいる。どうせ競うなら、マナーのよさを競ってほしい。 |