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2014年12月03日 03:49
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在日の従北との闘争史~6.25戦争と在日~⑦
先輩が「戦場では、俺について来い」

第2陣で参戦した柳再萬氏の場合(1)
現在在日学徒義勇軍同志会の副会長である柳再萬さんは、学徒義勇軍の第2陣で参戦した。6・25戦争が勃発したときは東京・大田区で一人暮らしをして日本の印刷機械会社に勤めていた。日曜日だったので、友人と映画を観るために神奈川の川崎に出かけていた。 
ちょうどレコード店の前を通るとき、ラジオから「今朝、北が攻めてきた」という放送を聞いて、戦争勃発を知った。ニュースを聞いたときは「これは大変だ」と思ったが、そのときは参戦までは考えなかった。
実は、柳さんは少年時代にすでに戦場を経験していた。柳さんは3歳の時に渡日し、両親や兄弟と一緒に新潟・長岡に住んでいた。敗戦直前には市内の軍需工場で飛行機の部品を作っていた。
ところが、敗戦3カ月前に500人ほどの日本人と共に満州へ送られ、ハルビン市内の軍需工場で働いていたところで敗戦を迎えた。そしてソ連軍に抑留された。長岡にいた両親や兄弟は空襲の悪夢もあって解放された祖国の故郷・慶尚南道の馬山に帰国した。
柳さんは、戦況の展開を聞きながら、満州での経験を思い出した。そして、祖国が無くなってしまうのではないかとの危機感に迫られるようになった。
日本の新聞から志願兵募集のことが分かって、地元の民団大田支部に行って応募した。参戦を決意した動機は、解放直後ハルビンでソ連軍に捕まって、牡丹江まで連れて行かれた経験からだ。「捕まってからは食事もくれなかったり、寝る毛布もなかったりと、つらい思いをした」という。
ソ連軍にハルビンから牡丹江まで連れて行かれたが、そこでの取り調べで軍人ではなかったということで捕虜として抑留されず解放された。
そして貨物列車などに乗って、苦労して日本に戻った。日本への帰還途中で、当時八路軍と呼ばれた中共軍から入隊の勧誘もあった。声をかけてきた人の中には、朝鮮人の将校もいた。
第2陣は9月11日に東京の駿河台ホテルに集まって、9月15日に埼玉の朝霞キャンプに入った。キャンプに入って着ていた服は、当時勤めていた会社に送り、米軍の軍服に着替えた。
朝霞キャンプで最初の2日間ほどはのんびりと過ごした。訓練は3日目から始まった。まず、バッグを背負って行進訓練をした。訓練2日目ぐらいからは、行進訓練のほかに、カービンやM1の銃の扱い方を米軍から教わった。訓練3日目ぐらいからは、銃を分解することや銃弾を入れることも学んだ。残暑の厳しい時期で「きつかった」と振り返る。英語がよくわからない柳さんだったが、米軍には在米韓国人兵士のような通訳もいて、韓国語と日本語でも指導を受けた。
米軍の最新装備をみたときには、「日本は戦争に負けたのは当然」と思ったという。当時、日本の食糧事情は食べることもままならなかった。贅沢など庶民は夢にも見られなかったが、米軍キャンプでは、アイスクリームもあった。もちろん、肉料理は当然だった。
そして、米軍からは行く先も告げられず、朝霞駅から汽車に乗った。新宿や品川を通過して横浜の方に向かったという。第2陣は9月19日、横須賀港を出港した。
第2陣の中には、日本軍として出征し、サイパンやハワイなどの捕虜収容所から帰ってきた在日の先輩たちも何人かいた。その先輩たちの1人の徐奎錫さんからは「戦場では、俺についてくればいい」と言ってくれて頼もしい思いがしたという。船の中では、班ごとに分かれて生活した。シャワーもあった。夜には米軍兵が演芸を披露して、みんなを楽しませてもくれた。

2014-12-03 4面
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