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2013年12月11日 00:00
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張成澤が失脚 揺らぐ金正恩体制
権力中枢に亀裂も

 朝鮮中央通信などの報道によると、朝鮮労働党は8日、政治局拡大会議を開き、張成澤・国防副委員長を全ての職務から解任し、党から除名することを決めた。張氏は故・金正日の妹である金敬姫の夫で、金正恩の義理の叔父にあたる。一部では今まで金正恩の後見人として権力を行使していた張氏が失脚したことで、金正恩の権力基盤が固まったとの見方があるが、そう断じるのは早計との指摘が出ている。

連行される張成澤
 国情院によると、最初に張氏失脚の兆候が捕捉されたのが11月中旬に行われた公開処刑の情報からだった。処刑されたのは党行政部の李龍河第1副部長と張秀吉副部長。いずれも行政部長だった張氏の最側近だ。
 国情院の南在俊院長は「側近の不正、金銭問題、中でも外貨横領などを挙げることができる」と分析。北韓サイドの報道でも、張氏の「反党・反革命的宗派行為、反動性」や、分派組織を築こうとしたことに加え、女性問題や不正な外貨利用が問題視された。
 北韓の報道では張氏が議場から連行される写真も紹介された。また、公式の映像から張氏の姿が削除されたことも明らかになっている。
 張氏は金正日の死後に金正恩の「後見人」や「摂政」の役割を担っていたが、いずれは権力を巡って金正恩と対立するとの見方が強かった。今回は、金正恩による事実上の粛清といっていい。
 一部の専門家は、金正恩が崔龍海・総政治局長らと手を組んで張氏を排除したことで、権力基盤が強固になったと指摘する。しかし、元北韓外交官の高英煥・国家安保戦略研究所首席研究委員は、北韓の権力中枢に亀裂が走る可能性が十分にあると見ている。
 高委員は張氏の失脚について「後見勢力である党勢力と崔龍海の軍部、金元弘・国家安全保衛部長勢力間の権力争いが最高潮に達していることを意味している」と分析。さらに「核心権力層の競争・対立が深まっており、金敬姫死亡などの突発的状況が発生した場合に急激な混乱に直面する可能性も常に存在している」と述べた。
 現在は軍部と保衛部が、張氏の排除で党勢力を抑えているが、高委員とは別の専門家によると、張氏の勢力はいたるところにおり、全員の排除は事実上不可能だという。くすぶる彼らの不満は、金正恩の政策的間違いや国家の大混乱が起きれば暴発するだろうと高委員は話す。金正恩が党勢力の排除に取り掛かっても、「逆に金正恩を排除しようとする可能性がある」とのことだ。
 張氏失脚の先頭に立ったとみられるのが崔龍海だ。当然ながら金正恩の後ろ盾があってのことだが、その崔龍海が「次は自分の番」と不安を抱いていると高委員はいう。結論として「2014年、北韓は崔龍海など軍部の動き方によっては、粛清と権力闘争の旋風が激しく吹く」と述べ、来年の北韓情勢は不安定さを増すと予想した。
 一方、気になるのは張氏夫人の金敬姫だが、専門家は粛清の可能性は今のところないと見ている。張氏は金正日時代にも一時期権力の中枢から外されたが、金敬姫への影響はなかった。
 中国との関係も関心事だ。張氏は中国との関係が深く、張氏は中国型の経済モデルを模索していたといわれる。その中国にしても、しばらくは北韓情勢を静観するとの見方が強い。

2013-12-11 1面
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