日本も韓国も暑くて政治家がちょっとおかしくなったようだ。それは先月10日、李明博大統領が独島(日本名・竹島)を大統領として初めて訪問し、天皇への謝罪を求める発言してからだ。その後の韓日両国での偏狭なナショナリズムの応酬は、せっかく民間で着実に積み上げてきた友好関係に冷や水を浴びせた▼日本では「嫌韓」から「反韓」そして「卑韓」、韓国でも同様に「親日」から「嫌日」へと。はしゃいでいるのはマスコミだけだ。マスコミが輪をかけて煽っている。国民は完全に双方の偏狭なナショナリズムの中で「正邪論」に陥ってしまった。両国の政治家が、自分たちの目先の利益から、耳障りがよく威勢のいい言葉を放ち、韓日関係をぶち壊した。これには困ったものだ▼韓日条約が締結された当時、先人たちは「独島・竹島」問題をわざと曖昧にした。「独島・竹島」という領土問題より、韓日友好条約の成立を優先させた。曖昧さに妙味があった。同時に日本は歴史認識をも領土問題と同じように曖昧にしてきた。日本は右傾化し韓国は左傾化している。これでは中々、互いに合うわけがない▼今日生きる我々は先人たちより知恵が劣るようだ。両国とも国内でのナショナリズムの前に異論をはさめないでいる。ちょうど釜山アジア大会で金正日の垂れ幕が歪んでいるのを見た北韓の美女軍団が、大声を張り上げ誰も現場で止められなかったように。声を上げないと、彼女らは帰国して処罰されるためだ。今の韓国と日本は美女応援団が大声を上げたのと全く一緒だ。少し冷静になるべきだろう。 |