趙甲済
‘高学歴無頼漢"の典型である李海瓉(*左写真)元総理は京畿道高陽市で行なわれた民主党全党大会での代表選出政見発表で左翼的扇動の模範事例を披露した。朝鮮ドットコムの報道によれば、彼は“朴槿恵のセヌリ党は金大中と盧武鉉前大統領を‘赤の左派’と罵倒した集団で、またも‘(思想の)色分け’攻勢をかけ、大韓民国国務総理を務めた李海瓉まで資格審査をすると攻撃している”としながら“独裁者ヒットラーの発想と変わらない”と話した。
李議員は“朴正煕が、李海瓉・私を赤と塗り付け、今その娘がまた、従北と私を攻撃している”とし、“先頭に立って朴槿恵勢力の悪質的なマッカーシズム(赤狩り)に立ち向かって戦う。赤狩りで国民を分裂させる守旧メディアに立ち向かって戦う”と付け加えたという。
この短い文章の中にここまで多くの嘘と詭弁が入っている例も珍しいだろう。
1.セヌリ党は金大中と盧武鉉を"赤"と罵倒したことがない。朴槿恵氏は憲法に違反した‘6.15宣言’まで支持した人だ。
2.セヌリ党は李海瓉を資格審査すると言ったことがない。統進党の比例代表当選者を資格審査すると言ったのだ。
3.ヒットラーは朴槿恵や朴正煕とは何の類似点もなく、金日成や金正日と似ている。彼らは全体主義の独裁者-虐殺者-戦犯という点で同じだ。彼らがファッショだ。
4.公職者への思想論争、すなわち思想検証に対しては国民の70%以上が賛成する。李海瓉氏はそのような国民に宣戦布告をしたわけだ。国民を分裂させたのは国民を1%対99%に分けた彼らだ。
他人が言ってもいないことを話したと前提してあらゆる扇動をする者がソウル大学校を出て教育部長官と総理を歴任しても大韓民国が滅びなかったのも奇跡だろう。大韓民国勢力に残忍な李海瓉氏は金正日と金正恩には従順だ。北韓政権と従北勢力をかばう誠意は篤い。北韓人権問題を提起するのを北韓への内政干渉だと批判した人だ。国務総理前歴者が人権弾圧は主権と国境を超越した国際問題であることが分からない。残忍な者を同情するから同情されるべき北韓同胞と脱北者たちには残忍だ。
ゆがんだ憎悪心で武装した、暴行と暴言と扇動専門家を代表に選んだ民主党は大統領選挙の敗北を予約した。従北の正体に気付いた有権者たちが従北反逆路線を修正する機会を自ら放棄した集団に政権を任せるわけがない。いくら韓国人が扇動によく騙されても朴智元(*右写真)と李海瓉が看板や顔の集団に政権を任せる筈がない。国民に苦痛を与える政党、つまり民痛党だ。
一つ幸いなことは、李海瓉の代表選出で、日和見主義的なセヌリ党も従北問題が避けられない大統領選挙への最大争点になったという点だ。韓半島で理念は最も大きな戦略だ。大韓民国の側か金正恩の方か、愛国か反逆かを置いて線を引く構図では大韓民国側が負けられないのだ。
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