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2012年05月16日 05:57
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通米封南と通中封北
米国は「韓国=無条件親米政権、北韓=無条件反米政権」という等式をもう信じない。
李春根
李明博大統領は先月の4月20日行った統一政策特講で、今や‘通米封南’の時代は去り‘通中封北’の時代になったと話した。実際に、李明博政府の4年間、韓半島で見られる明らかな外交的成果の一つは、北韓がこれ以上通米封南という戦略を駆使できない状況を作ったという点だ。そういう側面では李明博大統領の通米封南の時代は過ぎ去ったという話は妥当だ。
通米封南戦略という用語は広く知られてはいるが、その用語の奥深い戦略的意味は相対的に知られていない。通米封南とは、文字通り米国を通じて韓国を封じ込めるという北韓の戦略を意味するが、北韓が試みる通米封南戦略はその意図がはるかに大胆で内容も精巧なものだ。
北韓政権の究極的な目標は北が韓半島統一の主役になることだ。北韓政権は彼らが韓半島を統一するためには何よりも米国の許諾が必要だという事実をよく分かっている。そのため北韓は米国に自分が韓半島統一の主役になるべきあらゆる理由を動員して米国を説得しているはずだ。北韓が米国を説得する論理の中には“北韓が統一した後米国と良い関係を結べる筈で、その場合、米国は中国を牽制することが非常に容易だ”という現実主義と地政学を背景とするもっともらしい理論が含まれているのはもちろんだ。
事実、米国の戦略は非常に現実主義的で、米国こそ敵と同志を瞬時に替えられる国だ。米国は過去日本を核武器で爆撃した国だが、現在の日本とアメリカは最良の同盟国だ。米国は第2次大戦以後中国と競合したが本来米中関係は友好的関係だった。米国はソ連を没落させる時中国とほぼ準同盟水準の良好な関係を維持していた。米国の政策決定者の現実主義的国際政治観と米国が享有している地政学的な有利点は、米国を必要に応じていつでも敵と友を替えられ易い国にした。ここ9年余りの間、遅遅として進まなかった『6者協議』の参席国の中で米国と戦争をしなかった国は大韓民国だけであるほど米国は誰とも戦争でき誰とも同盟できる最高に柔軟な国際戦略を有している国だ。
まさに米国のこの属性に食い込むのが北韓の通米封南戦略だ。北韓は韓半島統一に対する米国の最小限の条件は‘統一された韓半島は米国の味方であること’という事実をよく分かっている。私たちは米国が大韓民国が主導する統一を望んでいると思っているが、米国は‘米国の味方である国家が韓半島統一の主役になることを望む’と言うのがもっと現実的な言い方であろう。
北韓の通米封南戦略は、北韓が統一する場合でも統一韓国は確実な親米国家になれるという事実を米国に確信させていく作業だ。同時に、米国は中国という強大国の浮上に備えるために、韓半島に米国の味方の統一国家が登場せねばならないという戦略的必要性を有している。米国は統一韓半島が自分の味方であるという最小限の条件が充たされる場合、統一の主役が誰でも関係ない。同じ論理で、大韓民国主導で統一されたのに、それが反米的性格の国なら米国はそういう統一を容認しない筈だ。
大韓民国にとんでもない反米政権が出現する場合、北韓の通米封南戦略は、米国の立場では‘考慮に値する発想’になり得るだろう。米国が見るに、大韓民国が途方もない反米国家なら、そして北韓が米国に自分が統一すれば確実に親米国家になるとおべっかを使ったら、米国は果たしてどう行動するだろうか? 米国は中国が急激に浮上する今日、米国に友好的である可能性がより高い勢力が韓半島統一の主役になるのを望む筈だ。
米国は現在「韓国=無条件親米政権、北韓=無条件反米政権」という等式をもう信じない。過去の韓米関係の歴史が米国の考えを変えた。米国は統一後の韓半島が反米国家になるなら決してそういう統一を容認せず、統一された韓半島が親米的な国家なら誰が統一するかの問題を問わないかも知れない。李明博政府は米国との関係を回復することで、北韓が米国に対して彼らが統一すれば確実な親米国家になるから彼らを統一の主役にして欲しいという荒唐な詭計を不可能にした。だが、北韓の通米封南戦略は、韓国に深刻な反米政権が登場する場合、いつでも再び作動する空間を確保できるだろう。
すでに、主な新聞社説などが李明博大統領の‘通中封北’に対して楽観的過ぎだと警戒したように、韓国の通中封北戦略は、北韓の通米封南のような水準で作動できるものでない。米国は韓半島に統一された親米国家(その国がどういう政治体制なのかはそんなに重要な問題でない)が登場するのを望むが、中国は韓半島に如何なる性向の統一国家が登場してもその事実があまり気が進まない国だ。(*左写真は講演する李明博大統領)
中国が韓半島の統一に反対する理由は、中国が心が広くないためでなく地政学的な理由のためだ。すぐ近くに統一された強い国が形成されること自体が愉快なことでないのだ。北韓の通米封南戦略は誰が統一韓国の主役になるのかの遠大な問題と関係するものだが、韓国の通中封北戦略はせいぜい中国が北韓のならず者的行動をより強く規制するようにして韓半島をより安定させる目標を達成するのがすべてだろう。
つい最近、われわれは北韓住民が1年以上食べられる食糧が買えるお金を弾道ミサイル発射や花火で使い果たしているポスト金正日時代の北韓をはっきり見た。もう金正恩政権の未来がどうなるのがわれわれに、そして北韓住民に良いことなのかが分かった。韓半島の安定を超えて、窮極的に平和統一を成遂げる方案を講じねばならない時だ。
この文は韓国経済研究院のKERI国際情勢解説(4.23)に掲載された。
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記事: 洪熒 (hyungh@hanmail.net)  
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