趙甲済
民労党の後身である統合進歩党が｢従北政党｣であることは構成員の性向、綱領や政策、今までの様態を見れば明確だ。｢従北｣とは北に従うという意味だが、ここで｢北｣は北韓住民でなく北韓政権だ。つまり、北韓労働党を追従するという意味だ。
｢従う｣とは北韓政権の対南工作を追従し、彼らの指令や指導を受ける上下関係を意味する。北韓政権の韓国共産化戦略の中に｢反革命力量去勢｣というのがある。｢4大反共力量｣を無力化させてこそ共産化に成功するということだ。
1．駐韓米軍撤収と韓米同盟解体で米軍の力量を無力化させる。
2．国軍を無力化させる。
3．公安機関(国家情報院、検察、機務司令部など)を無力化させる。
4．国家保安法の廃止。
民労党とその後身である統合進歩党は上の4項目に忠実だ。綱領に駐韓米軍撤収=韓米同盟解体、国家情報院と保安法の廃止を入れた。数日前は予備軍廃止を公約、国軍のもう一つの軸を崩すと約束した。
この進歩党と民主党が手を握ったことは、北韓政権の対南赤化路線に同調し、反共力量の無力化に努力するという意味に解釈せざるを得ない。二つの党が合意した共同政策案には特に国軍の無力化のための約束が多い。軍服務期間を短縮し、良心的兵役拒否制度を導入し、特に従北市民勢力が国家安保政策の全般に介入できるように保障するという合意もある。
共産主義者らは国軍という概念そのものを認めない。国軍を支配層の道具と看做す。｢赤｣は、軍隊を階級闘争の道具と見るため軍隊を共産党が統制すべきだと思う。国家と国民を護る軍隊でなく共産党の革命目的を遂行する党軍であるべきだというわけだ。従北政党が執権すれば国軍をその方向に変質させようとする筈だ。
この事実を知らせるべき政府、与党、メディアが沈黙したため、有権者は民主党と進歩党の従北性が分からないまま今回の総選挙で二つの党が国会の過半数議席を占めるようにする可能性が高い。
｢従北｣が多数勢力になれば北韓地下党組織員出身、スパイ事件連累者、金日成崇拝者、共産革命資金を賄うための強盗傷害犯などが国会を牛耳り、｢赤化への基地｣にしようとするだろう。
左翼の扇動に騙された有権者が選挙を通じて国会を従北勢力に明け渡すおとは、大韓民国赤化路線を受け入れて、国会を赤化への基地にし、国軍と韓米同盟と対共機関の事実上の解体を通じての国家的自殺の道を選択することであり必然的に血を呼ぶ。
1980年代の｢民主化の熱風｣の中で大学街にまかれた｢金日成主義｣(主思派)の種が、30年後｢従北国会｣を収穫しそうだ。北韓政権は韓国が持たなかった二つの新武器を持った。核兵器と従北勢力。北はこの二つの戦略武器を上手く結合させれば大韓民国を食えると確信するため｢時間は我が方だ｣と踏ん張っているのだ。
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最終更新日: 2024-11-19 12:39:03
