金成昱
1．セヌリ党が最近従北主義を非難する声明を何回か出した。統合進歩党の裏面核心であるNL主体思想派グループの｢京畿東部連合｣と関連して、｢今回の予備選操作事件を通じて国民は京畿東部連合の実体に対して少しは分かるようになった｣と言いながら次のように主張(3月25日)した。
｢韓米同盟を解体すべきだと主張する勢力、金日成肖像画に黙祷する勢力、こういう勢力が民主統合党を牛耳っている統合進歩党を動かしているという事実に、大韓民国の将来を憂慮する多数の国民は驚愕し、大きな衝撃を受けたはずだ。｣
セヌリ党は、｢京畿東部連合は民主統合党を利用して国会を掌握し、12月の大統領選挙でいわゆる連合政権を出帆させた後5年後は彼らだけの政権を樹立しようとする事実を今は国民が分かった｣、｢総選挙(4月11日)でこういう勢力に国会が支配されるようになったらどんなことが起きるだろうか｣と言った。
23日にも、｢統合進歩党を支配している『見えない手』の正体への疑問が増幅している｣、｢京畿東部の内部には組織の目標のためなら個人の羞恥心や法、道徳は重要でないという文化が根強く存在しているという｣と指摘した。
また、｢統進党は民心や国益と関係なく裏面勢力にコントロールされる全体主義集団と同じだ｣、｢国民も国家も眼中になく、理念と集団論理だけに埋没している統合進歩党に大韓民国国会を任せる訳にはいかない｣と付け加えた。
28日には、核安保首脳会議と関連した進歩党の論評を批判しながら、｢こういう偏狭な思考に捕われた政党、その党と連合する民主統合党に対して多数国民がどう思うだろうかが知りたい｣と言った。
2．セヌリ党が大韓民国の国体を覆す従北主義に対して批判的声明を出したことは幸いだ。にも拘らず、セヌリ党の理念攻勢は力が感じられない。真正性が欠けているためだ。
セヌリ党は家が火事で燃えるのを見物ばかりしていてやっと大声を上げるようなものだ。去る4年間一体何をしていたのか? 進歩党やその前身の民主労働党の従北性向を今や分かったのか? 彼らが韓米同盟解体と駐韓米軍撤収を主張している事実、民主党の中にも金日成に忠誠を誓った者らが溢れている事実を今まで知らなかったというのか? なぜ民主党の党歌を作詞・作曲した人の正体は明らかにしないのか? 代弁人1人の他は朴槿恵議員はもちろん、党内重鎮はまだこういう事実を知らずにいるということなのか?
セヌリ党の従北派攻撃には国家に対する真剣な悩みがない。選挙の季節に1、2回見られる彼らの理念攻勢に力が感じられない理由がここにある。
|
最終更新日: 2024-11-19 12:39:03
