呉・チャンギュン(ニューデーリー記者)
「逮捕された脱北者の中には韓国に両親がいる未成年者や韓国に娘がいる70代老人もいます... 皆が助けて下さい。」
堪えてきた涙がついにこぼれた。2月24日、国会外交通商統一委員会の全体会議で、脱北者強制送還中断を訴えて四日間断食中の自由先進党朴宣映議員が涙を流すと会議場が粛然とした。
朴議員はこの日、自らが代表発議した「中国の脱北者強制北送中断要求決議案」に関する提案説明をする終始涙を流した。
朴議員は、「わが政府が今まで『静かな外交』という美名で積極的な意志表示をしなかったため去る20年間数万人の脱北者が強制送還されて公開処刑されたり政治犯収容所に入れられた」と指摘した。
彼女は流れる涙を拭いながら力をしぼって言い続けた。「今やわれわれ国会が率先して中国の反倫理的-反人道的政策を終息させねばならない。人間としての最小限の権利が保障されることを切に願います」と訴えた。
国会外交通商委はこの日、朴議員が提案した決議案とセヌリ党の具相燦、民主統合党金東喆議員がそれぞれ代表発議した決議案を一つにまとめた委員会の代案を与野党全員一致で通過させた。
決議案は、国連難民機構など国際機構が中国政府に脱北者の強制送還禁止原則を遵守するように強く要請するようにすると同時に、大韓民国国会次元でこの問題に積極的に対応し、脱北者が大韓民国に入国する場合迅速かつ安全に入国できるよう最大限支援する、などの内容を盛込んで入る。
セヌリ党の金炯旿議員は、「朴議員が脱北者問題に渾身で対処していることに敬意を表わし慰労を申し上げる。決議案が採択されたから朴議員が断食を中断されることを丁寧に要請する」と言った。
外交通商委員たちは脱北者問題への政府の対処が不十分だと一様に指摘した。
金星煥外交通商部長官は、「今まで中国政府との両者協議を通じて対策を講じてきたが今の状況で見られるように実効的でないため、中国政府に難民協約の原則遵守などを強く要請している」と話した。また、「国連の人権会議にも要請しわが国を支援する国々がこの問題を提起するように協議している」と答えた。
金長官は、中国側に国会の決議案を伝えることと関連して「駐韓中国大使を呼んで伝え、駐中韓国大使館も中国政府へ伝えるようにする」と言った。
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