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2012年02月21日 01:08
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李明博の「最後の授業」
柳根一
李明博大統領が任期を1年残した。彼の治世は政治的リーダーシップの放棄だった。大統領の責務の中で最も重要な部分をしなかったのだ。ほぼ専ら「広義の経済長官」の役割だけをなした。大統領が経済を取り纏めるのが重要でないという訳ではない。非常に重要だ。だが、それが全てではない。
大統領は、彼自身と彼に投票した有権者および彼の政治集団の間に形成された共有価値を展開する過程で不可避に発生する価値闘争、路線闘争、政治闘争において総司令官の役割をなさねばならないポストだ。それを彼はやらなかった。「私はそんなこと知らないし、やらない」で一貫した。職務の遺棄であった。そういうことをしろと折角選んだのに...
結果は支離滅裂だった。総帥と企画室が、「さあ、私を引き出すな....」という1流会社を想像できるのか? PDが「アクション!」、「カット!」と指示しないのに俳優たちが演技ができるのか? 「私は大統領としてここまでは受容れるがそれ以上は絶対に退かない」という線を引かないのに、部下たちがどうして戦線が分かってそれを護ろうとするだろうか?
それでマジノ線が崩壊したのが今日の政治現実だ。朴槿恵氏がこの不良企業を引受けて何とかやって見ようとするところだが、この頃どこでも聞かれる話は、「第三者へ引き渡される...」ということだ。
有力な引取り手として思われる方は凄い勢いだ。「我々が引継ぎさえ終わったら見てみろ、すべてひっくり返してやるからなあ...」 国政調査、聴聞会、立法、政府決定、その他などなどで全部廃棄処分する雰囲気だ。李明博大統領が自負心を持つ「4大江整備事業」も容赦なく聴聞会に回付するという脅しだ。「中道実用」を以って何とか宥めようとして見たが、帰ってきたのは結局切歯腐心、臥薪嘗胆してきた方の断罪と膺懲と報復だけであるようだ。
そのためか、李明博大統領は対国民談話を通じて「正面突破」の勝負に出そうだという新聞記事が出た。その記事がどれほど正確な予報なのかは知らない。しかし、「突破」であれ「意気消沈」であれ、何れにせよ、李明博大統領としては来年の2月に青瓦台から堂々とした格好で立ち去るかそれともみすぼらしい格好で押し出されるかの択一だけはやらねばならない立場に追い込まれた。
正面突破とはタイミングを逃せば効果がない。だが、タイミングは逃しても本人の選択によっては一人の人間としての堂々たる面貌だけは保てる。李明博大統領は任期中ずっとそうでなかった。終盤にでも一国の大統領を務めた人としての最小限の自尊心を見せて欲しいだけだ。
フランスのアルザスロレーヌがドイツへ渡った日、ある田舎の小学校の「最後の授業」風景を描いたアルフォンス・ドーデの短編小説が思い出される。その日、その町のフランス人たちは自尊心を守った。
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記事: 洪熒 (hyungh@hanmail.net)  
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