金成昱
興味深い研究結果が出た。韓国開発研究院(KDI)の李碩博士の分析によれば、北韓軍の75%以上が社会主義経済体制の核心である配給制道の恩恵を一度も受けたことのない24才未満だという。この事実は、75%の北韓軍人が、北韓の「社会主義経済体制」を守らねばならないという必要性を感じないことを意味する。
脱北者出身の政治学博士の安燦一世界北韓研究センター所長も、3月3日のセミナーで同様のことを指摘した。彼は、「今の北韓軍の兵士たちは、90年代に入って生まれて、労働党の配給ではなく、お母さんの市場での稼ぎでやっと生きてきた世代」で、「すさまじい商売で子供を食べさせる両親を見たため、労働党や金正日父子のために命を捧げる何の理由もないと思うはずだ」と話した。「現実で生存を追求してきた彼らに、金日成が日帝を打ち破ったという抗日パルチザンの革命伝統が何の意味があり、6.25動乱(韓国戦争)の英雄たちの武勇談が耳に入ってくるはずが無いではないか?」ということだ。
2009年脱出したエリート出身のある脱北者は、数日前記者と会った時、「北韓は外部から刺激が与えられれば一瞬に爆発しまいそうだ」と最近の北韓状況を伝えた。腹がへった若い軍人たちが立ち上がれば、北韓政権も為す術もなく崩れてしまうこともあり得るという。
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