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2010年02月24日 00:00
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脱北者が語る ベールの向こう②
遺言 「あのトウモロコシを・・・」

 北朝鮮では飢えて死ぬことは珍しくない。最近では大量の餓死者を出した90年代半ばの「苦難の行軍」当時と似た現象が起きている。7日には咸鏡北道・会寧市で、高校の校長だった41歳の男性が栄養不足による結核で死亡したほどだ。

 深刻な飢餓は、北朝鮮の経済システム崩壊によってもたらされたのは周知の事実だ。共産主義の象徴である「配給体制」は崩壊し、約15年間マヒ状態。配給がかろうじて維持されているのは平壌と一部の国境都市だけだ。前号に引き続き、自由北韓放送の脱北記者らに彼らが体験した飢餓体験を聞いた。

――北朝鮮で飢えて死んだ人を直接見た人は?

 チョ 「98年に食糧倉庫に勤めていた時、50代の同僚が道端に倒れて死にました。死因は栄養失調でした。以前であれば、3日葬で葬ったはずなのに、経済状態が悪いのでその日のうちに埋葬しました」
 リュ・ギョン(42歳・男) 「慈江道に出張した時です。駅から4キロメートルほど歩いていったのですが、アパートにほとんど窓ガラスがありませんでした。町内の人々に尋ねると、窓ガラスのない家は空家で、住人は飢えて死んだということでした」
 アン 「98年9月中旬頃、小さな田畑を耕していた63歳の老人が倒れていました。トウモロコシの収穫を直前に控えていた時期ですから、食べるものがなく、永らく飢えていたのでしょう。村の人々が何とか助けようとしましたが、すぐに死んでしまいました」

 ――遺言はあったのか?

 アン 「畑を指差しながら『あのトウモロコシを』と一言言いました。それが遺言といえば遺言でしょう。私たちの村は200世帯ほどの集落でした。人民班長が1世帯当たりトウモロコシを500グラムずつ集めて葬儀を行ってくれました。直接見ていませんが、雪が降る日、自転車に乗っていた医師が道端に倒れて死んだこともあるようです」

 ――コメやトウモロコシの代用食品は何か?

 アン 「何でもあります。松ぼっくりの皮にクローバー、あらゆる雑草を小麦粉に混ぜて水でこね、モチを作ります。そうすると量が結構増えます。味はありませんが、空腹感をしのぐことはできます」
 リュ 「ぬかを食べて暮らしていた。本来ブタに与えられる飼料なのに、人が食べていた。それでも、ほかの人よりは飢えずに食べられているほうだ」
 キム 「代用食品といえば、やはりトウモロコシの粉を水で練ったジョン(チジミ)でしょう」
 チョ 「そのとおりです。量が多くて早く食べられるので人気が高いです。『速度ジョン』と呼ばれているものです。市場でトウモロコシの缶が100ウォンだとすれば、速度ジョンの粉は120ウォン程度ですから、価格も安いです」
 アン 「すぐに作って食べられるという点もそうですが、速度ジョンには別の利点もあります。こっそりと食べたい時に助かるのです。速度ジョンは食べるときに音が出ません。人に見つかりにくいのです」

 ――速度ジョンはかなり一般的なのか。

 4人全員 「北朝鮮で速度ジョンを知らなければスパイと言っていいでしょう」

 ――飢餓の原因はどこにあると思うか。

 チョ 「配給制が無くなったのはすべて米国と韓国のせい。そのように洗脳を受けていました。党や金正日が悪いという考えはできませんでした」
 リュ 「米国が北朝鮮を経済封鎖しているからだと考えていました」

 韓国では小学生に「統一教育」をする時、トウモロコシご飯や雑穀で作ったおにぎりを食べさせる。子供たちは「北朝鮮の子供たちがうらやましい。こんなにおいしいご飯を毎日食べられるのだから」といった反応を示す。白飯を食べ慣れている韓国の子供たちにとって、トウモロコシご飯はむしろ“珍味"なのだ。

 北朝鮮住民はそのトウモロコシを挽いて粉にして食べる。それが主食である速度ジョンだ。速度ジョンさえ口にできずに餓死していく北朝鮮住民と、速度ジョンを珍味として捉える韓国の小学生。2010年の南北の実情を示す一場面といっていい。

(ソウル=李民晧)

2010-02-24 1面
 
脱北者が語る ベールの向こう①
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記事: 統一日報社  
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