金成昱
南北統一の大前提は、北韓独裁政権の解体、崩壊、滅亡である。これは憲法の命令だけである同時に避けられない現実だ。
北韓政権と対等で平和的な統一を云々する｢聯邦制｣は、共産統一への招待状だ。これは北韓の選挙が形式的手続きの｢にせ物の民主主義｣であるためだ。｢6.15｣と｢10.4宣言｣の連邦制へ走り、南北韓の間で｢平和協定｣が結ばれ、｢統一議会｣のようなものができれば、北韓地域から選出される｢国会議員｣は、朝鮮労働党か朝鮮労働党の操り人形しかいない。朝鮮労働党の一党独裁がなされる状況だから当然のことだ。
添付した写真は、北韓を訪問した西洋人が撮影してブログに公開した、2009年3月8日の｢第12期最高人民会議代議員選挙｣の様子だ。国会議員選挙に該当するこの選挙は、投票率99.98%で賛成率100%を記録した。99.98%や100%の数値が示すように北韓の選挙は欺瞞だ。
北韓の投票用紙は、表には候補者の名前が、裏には｢賛成票｣と印刷されている。候補者は選挙区ごとに｢朝鮮労働党｣が指名した一人だけだ。反対の意志を表現する方法が基本的に封鎖されている。万一、反対するためには党幹部らが見守る前で抗議しなければならない! 政治犯収容所と労働教化所がたくさんあり、｢公開処刑｣が続く北韓でこのような抗議は何を意味するか?
自由民主主義を認めない北韓政権と聯邦制をやるため、いわゆる｢統一議会｣を構成すると、北韓の政党は｢朝鮮労働党｣だけだ。韓国は与野党が四分五裂の状態だから、韓半島全体から見れば｢朝鮮労働党｣が第1党か第2党になるしかない。つまり、｢6.15｣や｢10.4宣言｣による｢聯邦制｣の実践は｢朝鮮労働党｣を第1党か第2党にして韓半島全体への支配力を認める国家的自殺だ。結局、連邦制をやるかどうかと関係なく、南北統一の大前提は北韓政権という共産独裁体制を倒さねばならない。北韓政権の崩壊、解体、滅亡を言わない｢統一論者｣らは、したがってバカか詐欺師か逆賊らだ。
現実がこうなのに、大韓民国政界の半分近くが｢6.15｣と｢10.4宣言｣を実践しようと騒ぎ、知識人の相当数も同調する。正常な国なら、｢6.15｣と｢10.4宣言｣を無効にし、これを主張する勢力らは説得するか、説得できなければ政治的に無力化させねばならない。これが大韓民国の生存の最少の条件だ。
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最終更新日: 2024-11-19 12:39:03
