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2009年12月15日 22:26
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金正日政権対2300万住民の対決!
倒産する企業が3%の利子のサラ金で今月の不渡り防いだとして、次の月が来ないわけではない。
孫光柱(デーリーNK編集局長)
今回の北韓の「貨幣改革」を見る色んな専門家や言論の見方を観察すると過去とはちょっと変わった面が少なくない。もし、今度の貨幣改革が金大中-盧武鉉政府の時行われたら、国内の北韓専門家たちと言論の解釈はどうだったのだろうか? 恐らく、「北韓が本格的な改革・開放へ進むための事前措置」という解釈が多かったかも知れない。
 
金正日は「改革・開放」という言葉すら嫌うのに、金大中-盧武鉉政府の時の与党の政治家たちと一部の専門家たちは、「北韓が改革・開放へ進んで欲しい」という自身の「希望」を入れて、北韓当局の措置を客観的観点(?)で解釈した。金正日政権はびくともせず「いつもの通り」なのに、そういう措置を観察する人々の観点だけが「改革・開放」もして「進歩」もしていた。
 
ところが、1130日の北側の「貨幣改革」を見る観点は、比較的落着いて合理的な解釈が大勢のようだ。「市場統制」、「市場破壊」、「中産層破壊」、「市場に出回ったお金の強制回収」、「民間の富を政府が強奪」、「お金持狩り」などの解釈が多い。
 
1130日、貨幣改革の初日の反応は、「インフレ統制」という経済主義の観点からの解釈が多く、またそういう解釈が一定部分は正しいが、それでも今回の貨幣改革を経済事件より「政治事件」と規定しようとする解釈が優勢だ。
 
昨日(127)、韓半島平和研究院主催の「北の貨幣改革セミナー」で、尹永寛ソウル大教授は、「今度の措置は、北韓政府と市場勢力間の対決の第一ラウンドで、今後も数回繰返されるはず」という見解を表明した。過去に比べて一歩進んだという感じだ。金日成総合大学に留学したロシア出身のアンドレイ・ランコフ(国民大教授)は、「北の貨幣改革は市場潰し」という正確なコラムを書いた。
 
自画自賛のように聞こえるかも知れないが、筆者は北韓当局の色々な措置をめぐる韓国内の解釈が過去と変わったことには色々な背景があるが、その中でも「デーリーNK」のように北韓内部の事件・事故などをそのまま伝える報道機関やNGOが少しずつ増えたのも理由になり得ると思う。北韓内部で起きるあらゆる事件を、事実関係(fact)に忠実に「ありのまま」報道すれば、それを基礎として正しい解釈、事案の本質を見抜く解釈が可能になれるという考えだ。
 
もちろん、それより先に、北韓で起きるあらゆる事件を「ありのまま見ることのできる」能力があってこそはじめて「ありのままの報道」も可能になる。事実、これは重要だ。だが、初期は多少落ち着かず整っていない感じを与えても、ファクトが蓄積され続ければ、全体的な絵は鮮明になるはずだ。
 
だから、研究者たちは自らを「保守」だの「進歩」だのと主観的に規定する前に、ファクトを持続的に蓄積することがもっと重要だ。北韓のあらゆる事件・事故は、南韓内の専門家の理念性向と全く関係なく進行する。去る10年余りの試行錯誤を経ながら、北韓問題をめぐる解釈で「天動説」から今や少し「地動説」の方へ移りつつあるようだ。やっと問題の実体に接近し始めたのだ。
 
北韓市場拡大し、お金を持ったえれば不安になる張本人が「首領絶対主義」の独裁政権を護らねばならない金正日だ。金日成-金正日体制基本的骨組みは、首領-党-大衆垂直関係だ。言い換えれば、北韓人民首領の指導に従って、「将軍様の響導」に従って無条件ついてくべきだ。
 
ところが、市場商取引基本的に自分の利害関係による水平関係指向する属性つ。このような個人対個人水平関係拡大は、首領-党-大衆垂直体系決定的破壊する。その上、金を持ったえれば権力のある者、武力ったとの結託可能性潜在する。金正日はこれに耐えられない。市場民間破壊せねばならないのだ。従って、今回貨幣改革根本目的は、やはり「首領絶対主義独裁体系保存」だ。インフレの強制調整などは副次的だ。
 
金正日は、「唯一思想体系」-唯一的指導体制」など、「金日成首領絶対主義」独裁体系創案した張本人であり、独裁体系保存するれた能力っている。したがって、北韓当局のあらゆる対内外政治行為(political behavior)解釈する時、同心円一番内側の核心(core)は「首領絶対主義独裁体系保存」と把握し、その次の同心円の外側へ徐々拡大しながら市場統制、インフレの調整、強盛大国の宣伝などに把握して行けばそう間違わない。
 
首領絶対主義」という用語は、1997年韓国亡命した黄長燁「北韓民主化委員会」委員長めて使った。黄委員長が、国家情報院の研究所理事長として在職した時だった2000年代の初め、は面白い比喩をしたことがある。金正日が、金大中政府からお金を貰って頂上会談許諾すると同時に、中国訪問して「天地開闢」などの発言をしてあたかも改革・開放でもするかのようなショをやった時だった。韓国政府一部の専門家、言論などは北韓がすぐにも改革・開放をやる誤解していた。
 
当時、黄委員長は、自ら心境を、映画「私一人に」出る子供(マッコリ・カルキン)比喩した。腕白な子供は、側の家をこっそりと望遠鏡ている内にわが泥棒2偶然発見したが、泥棒近所ていると両親してもじてくれなかった。
 
黄委員長は、「金正日のあの行動は、改革・開放をするふりをして韓国と中国から経済支援を引き出し、南韓の内部つに分裂させる戦術」と、いくら強調しても、金大中政府は聞こうともしなかったことを比喩したのだ。
 
当時、「太陽政策論者」らは、そういう黄委員長を、何と「守旧極右主義者」と決め付けた金正日のそのようなジェスチャ背景が何かが核心事案なのに、とんでもなく南韓内の保守-進歩尺度たのだ。を指したのに、ないのはもちろん、か「保守の月」だの「進歩の月」だのと云々したから、この上ないかさだった。
 
北韓問題に関して論争をやってみると、「北韓政権をどう規定するか」により見解かれる場合い。「反米・親北」信仰とする「従北」主義者らを論外にすれば、北韓伝統的な共産主義体制の中解釈しようとする立場があり、金日成-金正日封建王朝角度から観察する解釈がある。つとも意味があるはずだ。に、北韓学問的研究する人々には、実際存在した共産主義社会事例重要研究素材だから、一応共産主義の枠組みの解釈することが重要だろう。
 
しかし、今の金正日政権は、2300万住民の搾取階級という角度から観察してこそもっと正確見られる。連の共産主義びたが、過去の連政権は「特権階層」であって、「住民搾取階級」ではなかった。旧東ドイツ政権じだった。だが、金正日政権は、住民たちは死んでも「首領独裁政権」が護れるなら住民たちをいのままにすのを「自然行為」としてえる。
 
金正日政権改革・開放へ進むじる人々は、いくら政権でも「基本的には国民のために存在するはず」という先験的思考をするからだ。言い換えれば、金正日がたとえ独裁者ではあるものの、アメリカが敵対視政策を取らず、米・北修交をやるなど対内外的な条件成熟すれば金正日改革・開放へ進むはずだと「錯覚」するのだ。
 
金正日はそうでない。金正日にとって2300万の北韓住民は「人間」でなく、「首領独裁政権」を護る道具としての「人口」であるのみだ。だから改革・開放ができない。金正日の立場では、北韓住民らしをするよりは貧しい方が独裁統治にはるかに有利だ。だから、一般的独裁社会なら、段階的民主化をしていけばいが、北韓場合、結局2300万の住民きるのか、金正日政権きるのかの両断の間で決着をつけねばならないのだ。
 
それで、韓国をはじめとする周辺国は、金正日に「どうか頼むから改革・開放てきてさい」というのではなく、「改革・開放るのか、ってそのままぬか、どちらかを選択せよ」強要せねばならず、北韓を「改革・開放枠組みの中へ押込んでしまう」ことだ。そういうすれば、金正日政権時間が経ちながらぬようになり、北韓住民時間が経ちながらきるようになるのだ。
 
現在、金正日も神経を使う階層は、軍隊と自分に忠誠をつくす「革命首都の平壌の人々」であるようだ。金正日政権終末は、結局平壌人々金正日けるになると思う。
 
今度の「貨幣改革」平壌人々にどんな影響ぼしているかはまだはっきり見えない。党・軍・保衛系統人々貨幣改革のため直ちにをしたようではない。しかし咸鏡道、両江道、平安北道などの主要都市商売らした人々はほとんどつぶれた。
 
金正日くを戦略的判断より戦術的判断が優先するだ。金正日としては貨幣改革自ら政権安全に護ってくれると錯覚するかもしれない。しかしびればえるようになる。びる企業が3分利子のサラ金を借りて今月の不渡いだとして、次の月がないのではない。清津、新義州、会寧、平城など不満平壌へ及ぶはずだ。結局は「時間の問題」だが、その時間も最早いくらもっていないようだ。
 
孫光柱
1957年生まれ/デーリNK編集人-編集局長(現在)/国際問題調査研究所の理念研究センター長/統一政策研究所研究委員/17代大統領職引継委員会諮問委員(外交安保統一)/東亜日報社の新東亜とニュスプラス記者() /高麗大文科大学卒業/著書:<金正日リポ> <ドキュメンタリー金正日><決定版-金正日リポ>(日本randomhouse-kodansha) <主体思想人間中心哲学>(共著)
 
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