私たちは今、人類が直面する巨大な挑戦と変革の真っ只中に立っている。市場状況を整理すると、IT(情報技術革命)+ET(エネルギー技術革命)+BT(バイオテクノロジー革命)+AT(先進技術革命)+RT(ロボット革命)+ST(宇宙革命)といった分野が融合・複合した産業が、現在人類を驚くべき挑戦と期待とともに市場を牽引している。その結果、各国の株式市場はほぼ上昇相場を記録しており、また、AI(人工知能)革命については「行き過ぎだ」「バブルだ」という声まで上がっている状況だ。
市場がどうであれ、自分がすでに富裕層であればその流れを持続させることができ、一般庶民であっても富裕層になれるチャンスが目の前にある。この時代を拒否できる個人などいない。第4次産業革命は、これまでの金融危機やコロナという巨大なショックによって生じた膨大な流動性が市場に溢れていた時期に起こった。その流動性を金利引き上げで回収しようとしていた矢先に、AIという巨大なテーマが登場したことで、その流動性が未来のAIに向かって一気に集中することになった。このような状況の中、人工知能とロボット、つまりAIとRTが市場の期待を主導的に牽引し、市場の流動性を投資へと転換させ、驚異的な上昇相場を牽引している。
まさに、今だ。このタイミングで新興富裕層が生まれる。長い時間をかけて「規模」を準備してきた人ならどうなるだろうか? 私は長年、「投資とは見えない創業である」と講演してきた。個人の創業といえば店舗創業やアイデア創業が代表的だが、被雇用者であれ個人商店のオーナーであれ、どんな立場であっても、この時代に備えて一定の金額の収入をコツコツと積み上げ、規模を作ってきた人であれば、今まさに「投資という創業」を通じて人生のレベルを飛躍的に上げることができる。富裕層になるためには「コツコツとお金を貯めなさい」と言うのだ。言い換えれば、「お金の規模」を作らなければならないということだ。そしてある程度の規模を作ることができたら、投資という挑戦を思い切ってやるべきだとアドバイスしたい。
一定期間をかけて500万円を貯めたなら、IT・ET・BT・AT・RT・STなどの産業に投資することを勧める。もちろん失敗する可能性もある。だがこうした投資の機会をいくつも作っておけば、その中のたった一つでも成功すれば、3代にわたる資産家として人生を歩むことができるだろう。世の中にはお金を稼ぐチャンスがたくさんある。だからこそ投資はもう一つの創業なのだ。今のような時代、今のような機会は、誰にとっても人生の中で何度も訪れるものだ。
しかしこうした時代を見抜けず、規模の準備をしてこなかったために、大多数の人は富裕層になれないのだ。国ごとに経済サイクルの成長期は異なるが、日本はもう不動産投資はするべきではない時代になった。どんな時代も税金を打ち負かした時代はなかった。これからは不動産価値の上昇スピードよりも、税金の増加スピードの方が速くなる。「見えるお金」はもう自分のものではない時代になった。見えないお金、変換スピードの速いお金を保有しなければならない。巨大な変化と変革が必要だ。こうした時代状況を前に、私が投げかける最初の問いかけは「まず行動しろ」ということだ。つまり、不動産の保有比率を減らすか、売却して税金がかからない・少ない資産、つまり変換が速い資産に一刻も早く乗り換えることを強く勧めたい。これからは人工知能、ロボット、自動運転、都市型航空交通など、途切れることのない驚くべき変化が続いていく。戦後世代が去り、ベビーブーマー世代も去りつつある。その後の世代が主役となり、消費の中心が急速にMZ世代へ移っているこの時代の変化と状況は、必ずお金の流れを生む。新興富裕層の誕生によって世界経済史が変わってきたことを決して忘れてはならない。
●千周寧 世明投資戦略研究所代表。1963年韓国例川生まれ。大邱大学経済学科卒業。国立慶北大学MBA経営学修士。現代自動車全国販売王3連覇。四つの総合病院を経営。現在、三つの私募投資組合を保有。著書多数。 |