韓国ウェブトゥーン市場が2024年に前年比4・4%増の約2兆2800億ウォン規模に拡大し、グローバルな文化現象へと急成長を遂げている。縦スクロール形式の没入感とフルカラー表現が特徴のウェブトゥーンは、特に日本や北米で支持を集め、次世代のマンガ・エンターテイメントとして世界を席巻中だ。これからのデジタルマンガ産業を変えるウェブトゥーンの可能性を探った。
韓国コンテンツ振興院と文化体育観光部がまとめたレポートによると、2024年の韓国ウェブトゥーン市場は前年比約4・4%増の約2兆2800億ウォン規模に達し、着実な拡大を続けている。
この成長は、デジタルネイティブ世代の日常に溶け込んだ新しいエンターテイメントの形として、世界中で支持を集めている証だ。韓国発のウェブトゥーンは、単なる漫画を超え、グローバルな文化現象へと進化している。ウェブトゥーンとは、スマートフォンを縦にスクロールしながら楽しむスタイルが最大の特徴のデジタルコミックのスタイル。2000年代に登場したこの形式は、WebとCartoonを組み合わせた造語で、フルカラー表現やダイナミックな演出が自由自在。短いエピソード単位で更新され、いつでもどこでも気軽に読めるため、忙しい現代人にぴったりマッチしている。
代表的なプラットフォームには「ネイバー ウェブトゥーン」や「カカオ」系列の「ピッコマ」があり、世界中で数1000万人のユーザーを抱える。
これに対し、従来の電子マンガ(主に日本のデジタル版コミック)は、紙のページを模した横読み形式が多く、黒白中心で固定レイアウトが基本だ。一方、ウェブトゥーンはモバイル画面に最適化された縦スクロール設計のため、長い連続パネルや視覚効果(例: 落下する演出や感情の動き)を活かした没入感が高い。
ウェブトゥーン向けに制作をするため、カラー使用が標準で、更新頻度も高く、読者とのリアルタイム交流がしやすい。
これにより、ロマンス、ファンタジー、ホラーなど多様なジャンルが次々と生まれ、クリエイターの表現の幅を広げている。こうした革新性が、ウェブトゥーンを「次世代のマンガ」として位置づけている。市場の可能性はまさに無限大だ。
グローバルウェブトゥーン市場は急成長を続けており、韓国国内の成功が海外輸出を加速させている。輸出先では日本が約半分を占め、北米や中華圏へのシェアも拡大中。特に日本と北米への比率が近年上昇しており、Kコンテンツのクオリティーが世界で認められている証拠だ。
ウェブトゥーンはドラマやアニメへの原作提供で大ヒットを連発し、Netflixなどのプラットフォームで世界配信されるケースが増加。こうしたIP(知的財産)の多角化が、さらなる経済効果を生んでいる。将来的には、インタラクティブ要素やVRとの融合も期待され、読者が物語に参加する新しい体験が広がるだろう。課題として違法コピー対策や資金支援が挙げられるが、韓国政府の積極的な政策で克服が進んでおり、産業全体の持続的成長が確実視されている。日本市場の受け入れ方は特に顕著だ。
マンガ大国である日本だが、ウェブトゥーンは急速に浸透。「ピッコマ」や「LINE Manga」などのアプリが市場をリードし、これら韓国系プラットフォームが日本電子コミック市場の大きなシェアを握っている。人気作『Solo Leveling』(俺だけレベルアップな件)はアニメ化され、ファンを熱狂させている。若い世代を中心に、縦スクロールの読みやすさと新鮮なストーリーが支持を集め、有料ユーザーも増加。伝統的なマンガを補完する形で定着し、日本オリジナル作品の制作も活発化している。
日韓のクリエイター交流が深まることで、さらなるイノベーションが生まれる可能性が高い。ウェブトゥーンは、デジタル時代の象徴として、エンターテイメントの未来を明るく照らしている。韓国市場の拡大は雇用を生み、海外進出を後押しし、世界の文化多様性を豊かにするだろう。
*「WEBTOON」は縦スクロール漫画全般の総称として使われているが、NAVER WEBTOON Ltd.の登録商標
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