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最終更新日: 2025-12-15 12:00:00
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2025年12月15日 12:00
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時代を導く「指導者 李承晩」 (第11話)
金正珉 財団法人李承晩大統領記念財団責任研究員

初代大統領、国を築き、そして守り抜く

 「この記念式典は、われわれの解放を祝うと同時に、大韓民国という新しい国家の誕生をともに記念するものです。40年余りにわたり、願い、夢を見て、犠牲を払って闘い続けてきた結実が、今日ここに示されるのです。ゆえに、この時こそが、私の生涯で最も重大な瞬間です。私はふたたび祖国に戻り、同胞の自立した政府のもと、自由の空気を吸い、この場に立ち、大韓民国大統領としてこの言葉を述べるのです」
1948年8月15日、主権国家・大韓民国が誕生した。祖国を取り戻すという韓民族の悲願はついに叶えられ、その中心には指導者・李承晩がいた。李承晩は他のいかなる大統領とも異なり、「大韓民国」という国家そのものを創り上げた「建国」の大統領であった。
彼は早くから描いていた新国家の構想を、現実のものとして具現させた指導者でもあった。19年、大韓共和国(大韓民国臨時政府)大統領として国家像を描いた際、国体は共和制、政体は議会主義とした上で、宗教・言論・集会など多様な自由を保障し、特権階級の存在しない民主国家を築こうと構想していた。
その青写真どおり、大韓民国は自由・民主・共和の基盤の上に建てられた。李承晩が何より力を注いだのが、憲法制定である。彼は制憲国会議長に選出され、大韓民国憲法と政府組織法の制定作業を総指揮した。国号が「大韓民国」と定められたのも、李承晩の主導によるものであった。これにより、新国家が大韓帝国および大韓民国臨時政府の歴史的・理念的法統を継承する国家であることを明確にしたのである。
大統領・李承晩は、苛烈な植民地時代と混乱の続いた解放直後(1945~48年)の激動期を切り開き、新たな国家を築き上げた不屈の指導者でもあった。太平洋戦争の帰結として突然訪れた光復は、喜びであると同時に新たな危機でもあった。大韓民国臨時政府・金九主席は光復の知らせを「喜びというより、天が落ち、地が裂けるような思いだった」と記した。李承晩とともに推進していた国内進攻作戦が白紙に戻り、戦勝国としての資格を得る機会を失ったことで、主権国家としての地位確保が不透明になったためである。
ここから李承晩は「第二の独立運動」とも呼ぶべき「建国運動」を精力的に進めていく。米ソによる韓半島の信託統治に強く反対し、渡米して主要な指導者と直接論戦を交わした。対外的には国際情勢に敏感に反応し、列強の指導者たちと渡り合う一方、国内では共産主義勢力に対抗して権力闘争に乗り出した。愛民精神の強かった李承晩は、不安に揺れる民衆の安定にも心を砕いた。
46年春、天安から始まった李承晩の「南鮮巡行」には、全国26都市で少なくとも延べ70万人以上の群衆が押し寄せた。李承晩は自らの建国構想と信念を民衆に訴え、その結果、広く支持を得る政治家として台頭した。
こうした刻苦の努力の末、主権国家・大韓民国は誕生した。制憲国会の投票の結果、圧倒的な支持を得て、ついに李承晩は初代大統領の座に就いた。建国は決して一人の力で成し遂げられるものではないが、指導者・李承晩がその中心的役割を果たしたことは疑いのない事実だ。大統領となった李承晩は、新生共和国に対する国際的承認を引き出した。48年12月12日、パリで開かれた第3回国際連合総会で、大韓民国政府は「韓半島における唯一の合法政府」として承認され、決議に基づき26カ国が相次いで承認した。
李承晩大統領は、急速に国家改革を主導した。総選挙を実施して国民主権を保障し、憲法制定と法制度の整備によって立憲主義を実現した。農地改革を通じて、国民が主体となる経済基盤を築いた。李承晩は数々の難関を突破し、韓民族の新たな国家ビジョンを具現化した進取の指導者であった。

大韓民国政府樹立国民祝賀式(1948年8月15日)

 

 

2025-12-17 3面
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