安圭伯国防長官が地下核施設も破壊できる超強力バンカーバスター「玄武5」を今年年末から実戦可能な作戦部隊に配置すると発表した。量産段階に入ったこの先端武器「玄武5」は弾頭の威力と射程を強化した世界最先端武器だ。
バンカーバスターとも呼ばれる玄武5は弾頭8トンの重量にマッハ10の速度で地下100メートル以上のバンカーを破壊することができ、北韓の地下核施設を無力化するのに効果的な戦略武器と評価される。
玄武5は米国バンカーバスターであるGBU57に次ぐ威力を持っている。
玄武5は昨年10月、国軍の日記念行事の時に一般に初めて公開された。当時、玄武5は9軸18輪移動式発射車両(TEL)の上にミサイルが搭載された円筒型発射管(キャニスター)が乗せられた形態だった。発射車両の長さは20メートル未満と推定されるが、ミサイル発射時の発射車両の安全性確保のために発射後空中で点火される「コールドロンチ」方式が適用された。
安長官は「高威力ミサイル玄武5の破壊力と精度を改良して圧倒的対応に必要な十分な量を確保し、北韓の核脅威に対応する『恐怖のバランス』を実現する」と述べた。
玄武5は核なしで北韓の地下指揮施設や弾道弾格納庫など深層目標を決定打つことができる「非核抑制手段」として登場した。対称兵器では北韓より圧倒的優位にあるが、核兵器のような非対称武器では優勢と言えない韓国の国防力を大幅に強化するきっかけとなった。
韓国は他にも「天武」を保有している。天武は国内で生産する239ミリ誘導弾、130ミリ九龍ロケット、230ミリ無誘導弾、600ミリ戦術ミサイルなど多様な装備と互換性があり、様々な形態で運用できる。衛星航法システム(GPS)と慣性航法システム(INS)を搭載した高爆誘導弾を搭載し、標的地弾着誤差が15メートルに過ぎないほど精密打撃が可能だ。また、分散誘導弾を使用すれば、内部に搭載された300個の自弾が広く広がり、サッカー場3倍の面積も瞬時に超土化することができる。
米国は恐怖のB2爆撃機で一つの重量が13・6トンに達する超大型バンカーバスターGBU57型爆弾を投下し、地下数百メートル深くにあるイランの核施設を地上作戦なしで完全に破壊することに成功した。
イスラエルは2023~24年、ハマス戦争の際にバンカーバスターBLU109を使用したが、BLU109は弾頭重量が870キロで、イランの地下核施設まで突き抜けて破壊するには逆不足であると評価される。
韓国はミサイルだけでなく、戦闘機、海軍艦艇、戦車など陸海空全体に渡って世界最強隊列の武器を生産している。
空軍KF21ボラメ(KAI)は4・5世代級次世代戦闘機で試験飛行を経て段階的量産を開始して配置中だ。今後戦力化で空軍戦闘能力の向上に寄与すると期待される。
海軍潜水艦発射弾道弾(SLBM)能力を持つ韓国型大型ディーゼル電気混合潜水艦KSSⅢ(島山安昌浩級)開発を進めている。また、次世代駆逐艦(KDX系イージス艦)や駆逐艦、上陸戦力艦も近代化し、対空及び対艦センサー体系強化で海上抑制能力を強化した。
陸軍韓国型先端主力戦車K2「ブラックパンサー」は能動的に精密射撃ネットワークなどの先端戦闘力を備えた高性能戦車だ。
そのほかにもK9サンダー自走砲、K21装甲車など地上電力近代化が行われた。K9は国際的にも輸出成功を収めた自走砲で韓国の装甲火力戦力を強化した。
韓国の先端武器開発は、北韓の核を無力化させることができる道を訪れたのと、時を共にして世界の目が集まるようにした。
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が発表した「国際武器取引動向2024」によると、韓国は過去5年間、NATO加盟国に武器を2番目に多く輸出した国として調査された。
20~24年NATO対象武器輸出シェアは韓国とフランスがそれぞれ6・5%で共同2位を記録した。1位は米国(64%)だった。
もう少しだけ努力すれば、先端武器輸出が韓国経済の道筋になることができるという希望が見える。 |