韓国銀行(中央銀行)は11月27日に定例の金融通貨委員会を開き、政策金利を年2・50%に据え置くことを決めた。据え置きは4会合連続。
韓国の通貨ウォンが対ドルで下落し、1ドル=1470ウォン(約156円)台で推移するなど約7カ月半ぶりのウォン安・ドル高水準となった中、利下げに踏み切ればさらにウォン安が進む危険性を考慮したものと分析される。
また、政府が10月15日に発表した不動産政策が首都圏の住宅価格上昇や家計債務増加を抑えられるかを確認するのに時間を要すほか、12月9~10日(現地時間)に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で米連邦準備理事会(FRB)が市場の予想通りに利下げを行うかも注視しなければならない状況だ。
金融通貨委は昨年10月に政策金利を0・25%引き下げ、金融政策を引き締めから緩和に転換。11月も市場の据え置き予想に反し、世界金融危機以来となる2会合連続での利下げに踏み切った。
韓国5大銀行(KB国民、新韓、ハナ、ウリィ、NH農協)の11月20日時点の家計債務残高は769兆2738億ウォンで、今月に入り2兆6519億ウォン増えて10月全体の増加幅(2兆5270億ウォン)を上回った。 |