民団東京本部(呉永錫団長)は18~20日、韓日国交正常化60周年を記念して総勢170人規模の母国研修団を組織し韓国を訪問した。
ソウル・天安・安東一帯で3日間の研修を実施、10年ぶりの母国訪問行事となった。今回の研修では、在日同胞のアイデンティティーと歴史認識を深め、韓日関係の未来を模索することに重点が置かれた。
研修団は18日、ソウルの国会図書館で公式日程を開始。朱豪英・韓日議員連盟会長が基調講演を行い、続いて金相勳・外交部アジア太平洋局長、松尾裕敬・駐韓日本大使館公使が登壇。両国関係の現状を分析し、今後の協力方向について提言した。
19日には天安・望郷の丘を訪れ、海外で生涯を閉じた同胞の霊を慰め、独立記念館を見学。夕方には李喆雨・慶北知事との懇談会が続き、慶北の山火事被害当時、民団東京本部が寄せた義援金に対する謝意が伝えられた。
李知事は「慶北は今年、大規模な山火事で甚大な被害を受けたが、危機を乗り越えて再び立ち上がった。在日同胞の連帯と支援は、復旧の大きな力になっている」と感謝の意を示した。
20日、安東・河回村と世宗・大統領記録館の見学をもって研修は締めくくられた。呉団長は、「国交正常化60年を迎え、意義ある事業を成し遂げる必要があった。短い準備期間にもかかわらず170人が思いを一つにしてくれ、心より感謝している」と語った。(安東=李民晧)
19日、慶尚北道庁で李喆雨知事を囲んだ民団東京本部の母国研修団
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