日々秋の深まる中、スポーツや音楽行事を通じた韓日青少年たちの交流行事が各地で活況を迎えている。今回は、在日本大韓体育会関東本部(林永起会長)と、在日本大韓民国民団岐阜県地方本部(金尚道団長)が9日に開催した2つの行事を取材した。
関東圏・岐阜で開催
体育会関東本部は9日、都内の東京韓国学校(韓相美校長)初等部講堂で「第29回オリニ・ミニサッカー大会」を開催(在日本大韓蹴球協会主管)、関東圏在住の小学生から成る8チームが参加、選手・保護者・大会関係者など約100人が会場に詰めかけた。天候の関係で会場が運動場から屋内へと変更された。
午前中に全参加チームで予選を行い、午後に順位決定戦を行った。
9日、在日本大韓体育会関東本部は「第29回オリニ・ミニサッカー大会」を開催。来年の第30回開催の節目に向け、期待が高まる
開会式で大会委員長を務めた林会長は、「本大会は約30年前に始まった。開催の初期から、サッカーを通じて新たな友だちを作ってもらう場にして欲しいという意図があり行っている。チームメイトだけでなく、競技の合間などに他チームの選手との友好を深めてもらえれば、主催者としてそれに勝る喜びはない。選手たちの健闘に期待している」と述べた。
午後の競技の結果、優勝はFC西新井ジュニア・準優勝は豊島区トレセン・三位は新宿FCとなった。東京韓国学校から2チームが参加していたがメダルには届かず同率5位の成績となった。
1996年に大会が始まったころから大会の運営に携わっている 文京一・体育会関東本部直前会長は、「第1回を開催した際のスローガンは”がんばれ21世紀の主役たち”だった。小学生の頃に大会に参加した在日同胞たちが成人し、青年会や民団を支える構成員になっていって欲しいという思いから企画をスタートさせた。在日同胞子弟の減少という課題を抱えながらも、これまで一度も途絶えさせずに大会を継続でき、来年には30回となる節目を迎えようとしている。この大会の運営に関わる全ての関係者に感謝している」と述べた。なお、文直前会長は長年の体育会への貢献により釜山国体の開催中の先月20日、大韓体育会(柳承敏会長)から功労杯を受けている=写真=。
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民団岐阜県本部は9日、岐阜市文化センターで「第2回KーPOPダンスフェスティバルin岐阜」を開催、約300人が会場に集まった。
小学生から大学生までの12チームがダンスの練習成果を発揮し、会場を沸かせた。
民団岐阜の金団長は主催者あいさつの中で、「昨年の初開催では、出演者たちの情熱あふれるパフォーマンスが感動を呼び、岐阜の多くの人々にKーPOPの魅力と文化交流の力を感じて頂いた。今回も岐阜の地から新たなエネルギーが発信されることを願っている」と述べた。
会場を訪れた董又碩・民団石川県本部監察委員長は、「2000年代から最新のアイドル曲まで、レベルの高いダンスパフォーマンスだった。子どもたちの懸命な姿に胸を打たれた」としている。
9日、ハイクオリティーなKーPOPダンス公演が披露された(写真=在日本大韓民国民団岐阜県地方本部) |