李在明政権が、トランプ米大統領の今月末訪韓に合わせ、韓国最高位の勲章「無窮花大勲章」の授与を検討しているという報道がある。大統領室は19日、トランプ氏の訪韓に関連して、「APEC首脳会議を機にしたトランプ氏の訪韓を念頭に、米国側と緊密に意思疎通を図っている」とし、「実りある訪韓となるよう、日程および礼遇などについて細心の検討を行っている」と明らかにした▼李在明・共に民主党政権は、親中・従北の傾向が強く、これまで反日を政治的に利用してきた歴史がある。最近はトランプ政権の「関税引き上げ」「在韓米軍韓国側負担増要求」に対し、李氏は「米国の言動が同盟を侵食」「在韓米軍の負担増要求」として、プロパガンダ的手法で反米を煽ってきた。トランプ氏への無窮花大勲章の授与検討も、この文脈で読めば、反米イメージ払拭のためのポーズに過ぎないとも思える▼勲章は大統領夫妻や友好元首にのみ与えられる最高栄誉で、製作費7000万ウォンを超える豪華品だ。2018年に文在寅氏がマクロン仏大統領に授与した例はあるが、トランプ氏への授与は、韓米首脳会談の「礼遇」として位置づけられる▼APEC首脳会議でのトランプ氏訪韓は、韓米同盟を再確認する絶好の機会といえる。李在明大統領には経済・安全保障の現実を直視する外交が不可欠だ。李政権は勲章授与を機に、トランプ政権と信頼構築が求められる。プロパガンダの道具として利用するのではなく、真の同盟強化の機会に変えるべきだ。 |