ログイン 新規登録
最終更新日: 2025-06-26 04:38:41
Untitled Document
ホーム > ニュース > 経済
2025年06月24日 11:22
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
国民に消費クーポン支給へ
景気回復の起爆剤として期待

 韓国政府は19日、国民に消費クーポンを支給する補正予算案を閣議決定した。補正予算案編成は今年2回目で、李在明政権発足後で初となる。早ければ来月初旬にも国会本会議で可決される見通し。政府は低迷する景気回復の起爆剤として期待するが、財源を主に国債で賄うため、財政悪化が懸念されている。

債務免除措置も

 消費クーポンは国民1人あたり15万~50万ウォン(1万6000~5万3000円)。所得に応じて15万ウォン、25万ウォン、50万ウォンがそれぞれ給付される。さらに地域活性化のための地域通貨発行予算のほか、自営業者などを対象とした債務免除も盛り込まれた。
政府は歳出・歳入予算も修正する。歳出規模は20兆2000億ウォン拡大する。税収不足分を賄う歳入補正予算の10兆3000億ウォンを合わせると、合計30兆5000億ウォン(3兆2400億円)規模となる。先月国会で可決した補正予算を合わせると、総支出は本予算の673兆3000億ウォンが702兆ウォンに増え、初めて700兆ウォンを超える。

財源は国債発行

 企画財政部によると、総額30兆5000億ウォンのうち19兆8000億ウォンは追加の国債発行で賄われる予定で、財政指標は悪化する。政府の実質的な財政状態を示す管理財政収支の赤字は73兆9000億ウォンから110兆4000億ウォンに膨らむ。国家債務は1300兆6000億ウォン(138兆1300億円)に増える見通し。今年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率は4・2%に上昇する見込み。前回の1次補正後の予想は3・3%だった。また政府債務はGDP比48・4%から49・0%に0・6ポイント悪化するとみられる。

通年成長率が低迷

 大型財政出動を伴う景気回復策に乗り出すのは、低迷する経済状況を好転させるためだ。
韓国銀行は4月、2025年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率が前期比0・2%減だったと発表した。24年第2四半期(4~6月)以来、3四半期ぶりにマイナス成長となった。これにより25年通年の実質GDP成長率が、年初見通しの1・5%を大幅に下回る可能性が出ている。
李在明大統領は「財政の健全化や財政均衡は重要だが、現在は経済の低迷が深刻なため、政府によるテコ入れが必要で、国家財政を使うときだ」と宣言した。
企画財政部の林岐根第2次官は記者会見で「新政権は国民や自営業者などの困難な状況に即時に対応するため、過去に例のないスピードで補正予算案をまとめた。落ち込んだ景気を回復させる呼び水になることを期待する」と述べた。

効果は限定的とも

 果たして思惑通りに進むのか。コロナ禍の20年に国民に支給された緊急災害支援金について韓国開発研究院が分析したところ、26~36%のみが消費につながり、残りは貯蓄や既存の消費の代替に留まったことが分かった。とくに高所得層の場合、消費行動への影響が大きくなく、全体的な景気浮揚効果が期待ほどではなかったとされた。地域通貨も塾の受講料などに消費が集中し、地域商圏活性化の趣旨を生かしきれなかったと指摘されている。
最大野党「国民の力」は「財政支出の拡大には同意するが、物価高騰につながらないようにすべきだ」と慎重な姿勢を見せている。

2025-06-25 2面
뉴스스크랩하기
経済セクション一覧へ
家計債務の急増に警鐘
「政権審判」に阻まれた「独裁阻止」
「李熙健(イ・ヒゴン)賞」に 井植敏...
韓日国交正常化60周年in SEOUL
異例尽くしの就任式
ブログ記事
ゴッホかラッセンか?
「どっちもどっち」論はだめだ
「闘争本能」というものはない:哲学の現在21
マイナンバーそのものの廃止を
精神論〔1758年〕 第三部 第28章 北方諸民族の征服について
自由統一
北朝鮮人権映画祭実行委が上映とトーク
金正恩氏の権威強化進む
北韓が新たな韓日分断策
趙成允氏へ「木蓮章」伝授式
コラム 北韓の「スパイ天国」という惨状


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません