韓国水力原子力(韓水原)は5日、チェコ政府が進める原子力発電所の建設事業で軽水炉2基の建設を受注したと発表した。韓国が欧州で原発事業を受注するのは今回が初めて。受注総額は4000億チェココルナ(約2兆6000億円)にのぼり、韓国が受注した海外原発事業としては最大規模になる。
韓水原は韓国政府と政府系銀行が51%を出資する公企業の韓国電力の子会社で、原発事業を手掛ける。2029年の着工を目指し、チェコ南部のドコバニ地方に出力1000メガキロワット級の加圧水型軽水炉を2基供給する。
原発関連機器を手掛ける斗山エナビリティーや大宇建設、韓電原子力燃料など複数の韓国企業がコンソーシアムを組む。各企業が設計や建設、核燃料供給などを担い、一連のプロジェクトを完成させる。韓水原が現地に事務所を開き、専門人材を派遣する。
韓国が海外で原発の設計から建設までを担う事業を受注したのは09年のアラブ首長国連邦(UAE)のバラカ原発に次いで2例目となる。 |