サムスン物産の株式売却における遅延損害金267億ウォン(約28億円)の支払いを、米投資ファンドのエリオット・マネジメントがサムスン物産に求めた裁判でソウル高裁は5月29日、支払い義務はないとする一審判決を支持し、エリオットの控訴を棄却した。 サムスングループは2015年、創業家の経営権継承に絡んで、第一毛織とサムスン物産の合併を進めた。エリオットは、合併比率がサムスン物産の株主に不利だとして合併に反対したが、株主総会で可決された経緯がある。