韓国経営者総協会は5月21日、「韓国製造業の国内および海外需要への依存度の現況と示唆点」と題したレポートを発表した。
レポートによると、2023年の韓国製造業の国内総生産(GDP)は4838億ドルとなり、00年(1612億ドル)に比べ3倍に増加した。また、23年の韓国製造業のGDPのうち、41・6%(2014億ドル)は国内需要、58・4%(2824億ドル)は海外需要に起因していたことが明らかになった。これは、製造業GDPの海外需要への依存度が相対的に増加していることを示している。
23年の韓国製造業GDPの海外需要依存分の内訳を国別にみると、米国(13・7%)が最も高く、次いで中国(10・8%)、日本(2・6%)となった。ただし00年比でみると、米国がやや減少(14・8%↓13・7%)した一方で、中国が2倍以上に増加(4・8%↓10・8%)しており、韓国製造業の中国への依存度が高まったことがうかがえる。また、米国と中国への依存度の高さ(計24・5%、23年)は、今後、米中間の貿易紛争が深刻化し、両国の経済活動が萎縮した場合、韓国の製造業に大きな影響が及ぶ可能性があることを意味しているという。 |