次期韓国大統領選挙が6月3日に迫る中、金文洙候補の支持率と人気が急騰している。世間では、金文洙候補こそ、危篤状態の大韓民国を救う信頼できる人柄であると口コミ世論が拡散している。
金文洙候補の支持率と人気の急騰は、偶然ではない。日常茶飯事のように嘘を繰り返し、純真な国民を誤魔化そうともくろむ従北左派の犯罪者たちに収奪された国家を正常な方向へ取り戻すことのできる指導者が現れたからだ。歴代最大の不正犯罪を犯した左派政治屋によって大国民国の正義と法治は崩壊した。国家危篤の状況下で、金候補が祖国の将来を照らす強力な灯火として存在感を高めている。
ちなみに金候補の日頃の所信表明がインパクトを与えている。”私は何度も服役した左派の大先輩から左派の過ちを知り、右向け右と旋回した””貧しさは王にも救うことが出来ないとされるが、朴正煕大統領による高速道路建設・製鉄・自動車・造船・重化学工業などへの貢献が韓国を貧しさから解放した。朴大統領のご恩恵に感謝します””朴槿惠大統領に対する詐欺弾劾と22年の刑期はひどすぎる。それならば、文在寅元大統領は一層きびしく実刑を受けなければいけない”と指摘した。
金候補は、過去2回の投獄・出所後に、タクシー運転手・工場勤務を経験。夫人・兄弟とも労組委員長の出身だ。京畿道知事時代、京畿道を清廉度1位の自治体に昇格させた。現在も24坪の庶民的なアパートに住んでおり、電車通勤する清廉潔白で公明正大な人柄だ。次期大統領の資質と品格を兼ね備えた最も望ましい候補として、多くの支持を受けている。
現在のような暗闇の時代に、金候補は第二の朴正煕大統領に等しい指導者として擬らえる存在だろう。公職者の生命は清廉さだ。金候補の清廉潔白で、所信を鮮明にした人柄が、国民の大きな支持を呼んでいる。とりわけ、金候補は全教組・民労総を作った左派の大先輩から「右向け右」と転向し、生まれ変わった。だからこそ、左右に分かれた国論を一つに統一できる最も望ましい指導者という世論が広まっている。
最近の世論調査で、李在明候補がリードしているなどと報道されたが、そのような誤魔化し・事実歪曲などに、もう国民は騙されない。トランプ大統領も去年の大統領選挙の際、民主党のカマラ・ハリス候補がリードしていると事実歪曲した報道が飛び交ったが、結果的にトランプ大統領が圧勝した。従って、日常茶飯事のように嘘をつく前科4犯の誤魔化しに国民が皆気づき、背を向けているのだ。特に「20・30」の若い世代と、愛国市民の示威が全国に拡散している。”YOON AGAIN! 不正選挙捜査! 期日前投票廃止! 北傀・赤奴は、早く消えろ!”このような訴えが貫徹されないのなら、第二の4・19革命も免れない。4・19革命、5・16革命は、不正選挙の主犯を死刑にした先例として、裁判官たちは畏怖すべき教訓として、肝に銘じなければならない。
筆者は昨年、金候補と中学・高校、ソウル大同窓である海軍将校出身の同期生として会ったことがある。長時間の懇談会を通じて、金文洙氏は日本の歴史に詳しく、志を高く持った指導者の品格を持っていることが分かった。
金候補は、大学を24年6カ月で卒業した。高校3年生の時、朴正煕大統領の三選改憲反対デモの主導者として、無期停学となっている。ソウル大学在学中は除籍2回、工場解雇2回、監獄服役2回を体験した。
金文洙氏が保守右派に舵を切ったきっかけは、朴大統領による経済成長の功績と、東ヨーロッパの自由化だった。
その後、金候補は国会議員3回、京畿道知事2回、尹錫悦政権で経済社会労働委員長を経て昨年、雇用労働部長官に任命された。山あり谷ありの人生で、左派の本拠地から保守右派の中心人物に生まれ変わる屈曲した人生の道のりを歩んで来た。
だからこそ、次期大統領として最も相応しい人柄であり、最も望ましい人物と呼ばれている。3年前、我が国民は尹錫悦前大統領を呼び出した。今度は、いまの時代が国家再建を成し遂げようとする、金文洙候補を呼び出すのである。
高永喆(コ・ヨンチョル)
拓殖大学客員教授、韓国統一振興院専任教授、元国防省分析官。著書に『国家情報戦略』(佐藤優共著、講談社)、『金正恩が脱北する日』(扶桑社)など。 |