尹錫悦大統領の弾劾に反対する市民が、ソウル鍾路区の憲法裁判所前で集団断髪リレーを決行している。彼らは13~14日午後、憲法裁判所の前に集まり、尹大統領の弾劾審判の棄却を求める断髪式を展開した。
彼らは「弾劾を却下し国を正す!500人の『断髪闘争』」をスローガンに掲げ、「国民が直接選んだ国家元首、すなわち大統領を、政治的な目的で法に背いて弾劾訴追したことは、いかなる理由があろうとも決して許されない」と主張した。さらに「国家元首は内乱を止める立場であり、内乱を起こす当事者ではない」と声を高めた。断髪式では、憲法裁判所の正門をベースに左右10脚ずつ椅子を配置し、1人ずつ髪を剃っていった。この日のスローガンは「弾劾却下」「スパイ党解体」「ストップ・ザ・スティール(Stop the steal)盗みをやめろ」「国を救おう」などだった。
「剃髪」は、仏教の僧侶らが「煩悩と雑念を断ち切る」という意志を表すもので、世俗との縁を切るという儀式だ。今回の断髪は、抗議の意志を示すパフォーマンスの一環として行っている。
断髪を決行する市民たち |