ソウル中央地法(刑事25部、池貴然裁判長)で17日、尹錫悦大統領をはじめ、8人が起訴された内乱罪の裁判が始まった。
この日は内乱重要任務従事など容疑で拘束起訴された金龍顯前国防長官、ノ・サンウォン前情報司令官、金ヨングン前第3野戦司令部憲兵隊長の初裁判が開かれた。
金前長官など被告3人は全員無罪を主張した。
金前長官は「巨大野党が22回以上弾劾を発議、予算を削減するなど、国政が麻痺した状況だった。野党の凶悪が原因なのに与野党の葛藤とするのは可笑しい」と述べ、非常戒厳宣布の正当性を主張した。
裁判中、尹大統領の呼称問題で被告側の抗議があった。
検察が公訴事実を説明する際、金前長官側の弁護士が「弾劾核心人物ならば共に民主党代表の李在明のはずだ。その者は名前も言わず、国家元首を”大統領尹錫悦”と呼び捨てにするのは不適切だ」と抗議した。
一方、ソウル西部地法(刑事合議11部)でも17日、「西部地法1・19事態」の63人の中14人に対する初公判が開かれた。
西部地法の初の公判では、李夏祥、張周龍、林應秀、延翠炫、蘇貞任弁護士などが自由青年たちの弁護に臨んだ。
被告側の李夏祥弁護士は先週の公判準備期日(10日)で、「国家機関の不法行為に対し国民が抵抗するのは当然」「憲法で保障された国民抵抗権は最後の手段として誰でも行使でき、そこには一定の有形力も含まれる」と主張した。拘束人員は92人に増えた。 |