タマネギ男こと曺国元法相が5月、独島(日本名・竹島)に上陸し、”愛国者”として気勢をあげた。
文在寅前大統領が強行指名して法務部長官に就任した曺国は、娘の不正入学や息子の徴兵忌避、不法投資など、まるでタマネギをむくかのごとく不正疑惑が次々に出てきて、辞任を余儀なくされた。その罪は12を数え、起訴されたうちの一つは一審で懲役2年の有罪になった。
曺国は、「刑が確定したならば、腕立て伏せやスクワットやプランクをしながら、健康管理をして出てくる」と嘯いた。それは、収監されても反省ではなく、健康管理をすると言っているのだ。つまり、裁判所の判決をあざ笑っているのだ。
そのような法を軽視する男が法務部長官であった事実もさることながら、罪の意識もなく、先の総選挙では厚顔無恥にも、自分の名前と同じ発音を冠した祖国革新党という名の新党を結成して国会議員に当選した。そして、尹錫悦大統領を目の敵にするかのごとく、批判をヒートアップさせている。当選させた有権者も有権者だが、不正を不正とも思わない者が国政を壟断することは、いつの世でも許されることではない。
今回の独島上陸も、その”愛国者ぶり”は、国民を欺くタマネギのようなものであり、反尹大統領キャンぺーンの邪心が早々に白日のもとにさらされるであろう。そのことは、「屈従もこんな屈従はない。親日政権を超えて、日本に従い、日本を崇拝する政権だ」という上陸に際しての声明にはっきり表れている。
現在、独島は韓国が実効支配しており、日本は「竹島は日本固有の領土」と言葉で抗議しているだけで、日本のつけいる隙はない。それを、「日本を崇拝する政権」などとアジり、尹大統領があたかも独島を献上でもするかのごとくイメージを与えて、世人の目を欺くのは、不正を常習とする”愛国者ぶり”の常套手段といってもいいだろう。
そうした曺国を後押ししているのが、尹大統領支持の与党を上回る野党の国会勢力だ。野党の代表も疑惑のデパートのような男で、そうした疑惑まみれの輩が韓国の政治をわがもの顔に壟断することは、天に唾する以外の何物でもない。
「天の声は民の声」というが、民衆が野党のイカサマに欺かれているのではないかと心配になってくる。不正にまみれた輩の行為は、すべて自分の権勢欲のためであり、民のために奉仕したということは古今東西、あったためしがない。
南北統一という甘い幻想を民衆に植え付け、北の政権が理想の政治形態であるかのごとくイメージを吹聴して、自身が生活する場の政権をこき下ろすことは、安易に民を欺く手段であることは、多くの識者が指摘している。
その典型的な事例が、在日同胞社会で過去、「北は地上の楽園」などの宣伝文句で、在日同胞を欺き北送したことだ。その時は官民あげて北送を支援したことから、多くの民が欺かれた。今、韓国の政情を俯瞰すると”北送事態”まがいの詐欺的状況が充満しているように感じる。
今回の曺国の独島上陸によって、日本側に緊張が走ったことを鑑みれば、尹政権に対する日本側のイメージを悪くして、韓日友好関係を破綻させようという底意が見えてこよう。民はゆめゆめ、エセ愛国者らの欺瞞に騙されてはなるまい。
(韓登) |