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最終更新日: 2024-09-04 14:21:51
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2024年07月02日 11:49
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大韓民国の建国史356
「維新体制」に抵抗した中心は「民主化勢力」や中産層だったか

 朴正煕のための弁護


朴大統領が直面した根本的課題は、大韓民国の近代化・国民革命に抵抗する勢力、つまり、権力と名誉欲に飢えていた封建反動勢力への処遇だった。韓国には朝鮮朝の封建的階級秩序と権力への郷愁、執着を持っている階層、政治家たちが依然として残っていた。
日帝時代などを経て時間がだいぶ過ぎたにもかかわらず、封建的身分秩序や既得権を自分たちの特権と考えてきた彼らは、概して国家と国民のためには自分たちを犠牲にしなければならないという意識に欠けていた。彼らはひたすら、権力とその所有権力による利益を追求する部類だった。5・16軍事革命に最も抵抗した、まさに旧世代朝鮮時代の両班の末裔であった。
どの時代でも、権力を握るためには名分と扇動が必須だ。追従勢力、後援勢力も必要だ。彼らは、大韓民国に絶対的な影響力を持つ米国と、社会主義者たちまで利用した。特に、若い追従者たちが必要だった。大韓民国を抹殺せねばならない平壌側は当然、韓国社会の葛藤と矛盾を積極的に増長した。職業的革命家たちを量産するには、人間の欲望、猜疑心、憎悪を刺激すればよい。これはいつの時代でも難しいことでない。
資源の乏しい韓半島を富強にする道は、通商国家・貿易立国であるしかなかった。ところが、性理学(朱子学)の原理主義者たちは、通商や貿易などには関心がなかった。観念的な性理学の世界は、科学と合理主義と近代化革命の障害・抵抗勢力だった。単純化すれば、5・16軍事革命の障害であるしかなかった。朴正煕が懸念したのは、共産全体主義の挑戦と性理学原理主義勢力の復活だった。
思想闘争、階級闘争、理論闘争は、まるで性理学の原理主義者たちが支配階級だった朝鮮時代の党争を見るようだった。朴大統領は韓国社会で人間の欲望と、猜疑心と、憎しみを克服しなければならなかった。もちろん、朴正煕も人間だった。彼はすでに多くの試行錯誤を通じて韓国政治を学んだし、妥協もした。
朴大統領も、いつまでも強権を発動して終身執権をもって国家を導いていくつもりではなかった。朴大統領は、経済の基調を政府主導から民間主導へと変えていた。時間が流れた後のことだが、朴大統領は、死ぬ直前に経済を政府・官主導から民間主導に変え、国民に最も人気のない税金=付加価値税を導入した。政治的に強力なリーダーシップがなくても国家が発展するには、政府の支援が減っても、狭い国内市場から世界を舞台に国際的な競争力を持つ企業が必要なことは言うまでもない。韓国の企業らは、重化学工業をもって輸出できる段階に入った。
ところが、朴大統領は後継者を作れなかった。もっとも、偉大な指導者とは育つものではない。自らを鍛え、成長し作り上げられるものだ。
いずれにせよ、「維新体制」は韓半島で文明史的な成就・成功を遂げたにもかかわらず、副作用や代価が避けられなかった。封建的反動政治家たちと、国外の支援を受ける反朴正煕勢力は「維新体制」打倒のため共闘、連合した。
「自由を破壊する自由」を求める職業革命家たちは、最も効果的かつ狡猾で、悪魔的な戦術を駆使した。彼らが打倒・破壊しようとする体制の法と制度を、徹頭徹尾利用(悪用)した。大韓民国の体制と秩序を否定するが、彼らは当局に逮捕される瞬間、自分たちが否定・破壊してきた法秩序による保護を要求する。そして自分たちに不利なことはすべて「操作」されたものだと主張し、闘争した。
(つづく)

2024-07-03 3面
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