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最終更新日: 2024-11-19 12:39:03
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2024年06月04日 12:09
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大韓民国の建国史352
士農工商の封建的認識や構造を打撃した高校標準化

 「示範工高」出身者たちは中東の建設現場で期待以上に活躍した。機械工高、示範工高の他に「特性化工高」も作った。電子・建設・金属・製鉄・化学・電気・鉄道・鉱山・航空など特定分野の技能人材を養成するため1977年から79年までに10校が指定された。学費免除、奨学金、寮、生活費の貸出などの福祉が機械工高とほぼ同じ規模が支援された。
亀尾電子工高、釜山電子工高、金烏工高などが代表で、特に金烏工高は政府によって工業入国の先鋒たる標本的な学校として指定され、破格的な支援がなされた。キム・ヒョンア教授によれば、エリート工高育成政策の枠が整った79年ごろには、大韓民国に19の機械工高と11の示範工高、そして12の特性化工高のほかに55の一般工高があった。
これらの工高から79~87年までに年6万人以上の工高卒業技能工が養成された。卒業生の85%は、政府が74年に導入した技能士資格証制度での2級資格を取った技能人材だった。機械工高、示範工高、特性化工高卒業生の2級資格証合格率はほぼ100%だったという。
キム・ヒョンア教授と柳錫春教授は、本格的に排出され始めた彼ら技能工たちを大韓民国歴史上、初めて体系的に技術を習得し、労働市場に進入した一世代の技能工、あるいは産業労働者集団と規定する。政府は彼らを「産業戦士」あるいは「祖国近代化の旗手」と呼び、確固たる歴史的使命感と労働意識を吹き込み、彼らの教育のため政策的・財政的投資を惜しまなかった。
工高を中心とした技能工養成と並行した政策が職業訓練所を通じての技術普及だった。韓国政府は国際援助資金や借款資金などを動員して職業訓練院を大々的に拡充し、職場内の職業訓練も強化した。特に74年に導入した「職業訓練に関する特別法」は、500人以上の労働者を雇用した事業主は、毎年一定比率以上の機能人材を「事業場内の職業訓練」を通じて義務的に養成するようにした。これを履行しないと、罰金など制裁も加えられた。
士農工商という封建的身分階層観念を貫いてきた韓半島で「工員」という社会的認識を破り大々的に技能工を育成するためには、学校の設立や職業訓練だけでは足りなかった。まさに伝統的(封建的)認識や社会構造の枠を打ち破る革命的措置が必要だった。それが74年の高校平準化政策だったとキム・ヒョナ教授は指摘する。
「朴正煕政権は高校平準化を通じて韓国社会の伝統的エリート概念を破り、エリートの再生産の枠組みを変えました。当時、都市の中上階家庭のエリート再生産の最も効率的な方法は、針穴のような名門高進学でした。それで、高校平準化を通じ韓国社会の上層部の構造を改革したのです。一方、農漁村の中下層には、新しいエリートの生産構造である特殊工高という窓口を提供しました。新しい教育の機会を通じて社会的機会、つまり、中産層へ上ることができる社会的道を開いてあげたのです。いわゆる、鳶が鷹を産むことができる構造が作られたのです」
大半の発展途上国が短期間で産業化に成功しなかった決定的理由は結局、産業化に必要な人材を育成、確保できなかったためだ。朴正煕大統領は精神および教育革命を通じ国力の基本となる国民を覚醒させ訓練することに成功した。韓半島の南では高校平準化政策など教育と精神革命によって、士大夫や両班階級が支配してきた封建秩序の清算、真の自由民主体制への革命が平和的に成功したのだ。(つづく)

2024-06-05 3面
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