年の瀬が近づく時期となり、季節は冬に向かっている。対照的に、雪解けから春を迎えているのが韓日関係だ。今月12日には米国で韓日米首脳会談が、16日には韓日首脳会談が行われた▼韓日首脳会談は今年に入って実に7回目を数える。文在寅前政権下の韓日関係は国交正常化以降、最悪と言われ、首脳会談もなかなか実現しなかった。そこからの急展開である▼尹錫悦大統領は「3月の訪日で合意した政府間の対話が100%復活した」と語ったという。当時の訪日は、韓国大統領としては約4年ぶりのことで、国際会議のついでではなく、首脳会談を目的とした来日に限定すると、約11年ぶりのことだった▼だが、両首脳の支持率は決して高くない。尹錫悦大統領の任期は約3年半残っているが、来年4月の選挙結果次第では厳しい立場に追いやられるかもしれない。岸田首相の任期は来年10月までだが、その前に衆院解散・総選挙の可能性は低くない▼世界に目を向けても、来年1月には台湾総統選、11月に米国大統領選挙が行われる。台湾では最大野党・国民党と第3政党の台湾民衆党が総統選で統一候補を立てる方向で動いている。「親中」と呼ばれる野党が勝利すれば、東アジアに大きな変化が起こるかもしれない。米国大統領選の結果は、それ以上のインパクトを与える▼こういった状況だからこそ、韓日両国は足並みをそろえ、協力体制を強化していくことが求められるのではないか。2024年は、韓日関係がさらに発展していくことを期待したい。 |